ハウスメーカーの仕様は選べるが、構造や断熱材は通常選べないことを知った上でハウスメーカーを選ぶべき

青空の下にある東西南北を向いた黒い道しるべ

【体験談】仕様以外にもしっかり目を向けた私のハウスメーカー選びからのアドバイス

群馬県30代男性

2018年9月に注文住宅の契約

 

子供の誕生を契機に、本当に頭金ゼロでスタートしました。

大手ハウスメーカーも検討しましたが、結果的には地元の工務店へ依頼しました。

テクノストラクチャーと呼ばれるパナソニック系の部材を使用した加盟店です。

かれこれ家づくりを思い立ってから約1年半にわたり展示場はもちろん、住宅メーカー訪問、工場見学や完成現場見学会などにも参加しました。

その中で学んだ「住宅構造の基本と選び方」のノウハウを綴りたいと思います。

 

多くの方が気にする木造or鉄骨造

近年では軽量鉄骨の建物でも低価格化が進み、例えばセキスイハイムの木造と鉄骨の商品では大きな価格差はありません。

構造面でも木造だから弱いとか、鉄骨だから頑丈とは単純には言い切れない状況だと思います。

私はそのハイブリッドとも言える鉄骨と木材を組み合わせた「テクノビーム」を梁に使用するテクノストラクチャー工法の家に決めました。

その理由は鉄骨のみの場合は熱橋と呼ばれる問題が発生し、室外の温度が熱伝導率の高い鉄骨を伝わって室内に伝わりやすいという問題点があります。

 

また、もうひとつは木造(在来工法)の方が、気候変化が大きく、地震の多い日本の建物にはむしろ都合が良いのではないかと考えたからです。

高い強度の鉄骨で家を建てても「いなす」ことが出来ずに角や壁にストレスが集中しクラックが入ることがあります。

一方で木造であれば、長期に渡る繰り返しの揺れや温度や湿度の変化にも柔軟に対応出来て適度な構造上の緩さが応力の逃げを造り建物を長期に渡って維持してくれます。

もちろん、そこに必要なのは確かな耐震性能を確保するための構造計算と耐力面材の使用です。

後々のリフォームや棚をつけたり、部屋の間仕切り壁を取り払ったりも木造の方が容易で、先の見えない将来のことを考えると“耐震等級3”の“木造”という結論になりました。

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断熱材には徹底的にこだわる

建物の躯体の材料の次に、関心が高いものが断熱材ではないでしょうか。

近年のトレンドとしては「グラスウールはダメ」「発泡ウレタンは隙間が無くて最高の断熱材」そんな風潮が多く感じられます。

ハウスメーカーによってはグラスウールと発泡ウレタンを選べる場合もあります。

 

多くのことを学んできた私の結論は「セルローズファイバー」でした。

これは新聞紙などのリサイクルされた古紙とホウ素などの無害な防虫剤を混ぜてパルプ状にしたものです。

これを壁の中などにパンパンに充填します。紙ですが防虫対策も万全で、燃えることもありません。

価格は比較的高いものの、非常に高い防音性能と断熱性能はあらゆる面でトップでした。

ただし断熱材は非常に奥が深く、簡単には自分にあった断熱材というものはわからないと思います。

ひとつ言えることは、断熱材は世に流通しているものであればダメというものはありません。

大切なのは「施工品質」です。高性能グラスウールをきっちりと施工することが出来れば最もコスパのよい断熱材だと思います。

 

一方で泡が膨らむ発泡ウレタン系の断熱材は価格も落ちてきたことや、施工品質に大きなばらつきがないことがポイントだと思います。

しかし私が最後まで悩んだ発泡ウレタンを止めた理由は長期的な品質が保証されていないことと、非常に良く燃えるということです。

発泡ウレタンは良い断熱材ですが、住宅に使用するにはやはり抵抗があります。

地震で建物が歪んだ時には柔軟性が無いため隙間が出来たり割れるなどの影響も懸念されます。

気密性や断熱性は家の過ごしやすさに直結しますし、長い目で見れば空調などの維持費にも大きく影響します。

良くすればコストは必ず上がりますが、予算内であればある程度仕様は良くしておいた方が長期的には得になることが多いです。

関連:高気密・高断熱住宅のメリット・デメリットは?体験談も紹介!

 

基礎にもこだわる

家の基礎はまさしく建物の基礎であり、最も大切なものでもあります。

どんなに頑丈で地震に強い家を建てても基礎がダメだと家は簡単に傾き倒れて崩壊してしまいます。

近年では施工性の良さもありベタ基礎が当たり前となってきていますが、一部では布基礎と呼ばれる従来型の基礎構造も見られます。

基礎のポイントは中に入る鉄筋の太さと間隔(ピッチ)、そしてコンクリートの品質と施工にあります。

基礎の幅や高さは基本的な規定(フラット35仕様など)を満たすものであれば十分だと思います。

 

木造の場合には基礎の上に土台と呼ばれる木材が載り家が建てられますが、その基礎と土台の間には良く樹脂製の「基礎パッキン」と呼ばれるものが使用されます。

これは基礎の高さのバラつきを吸収するためのもので、土台がコンクリートの水分で腐ることも防止してくれるものです。

多くの場合は柱の下やアンカーボルトの位置など力がかかる部分にのみ基礎パッキンを入れることが多いのですが、私は荷重分散効果を狙ってロングパッキンと呼ばれる全周敷き込みを指定しました。

基礎のコンクリートに家の重さが均等に分散されるため基礎にも優しいと言えます。

 

もちろん基礎が載る「地盤」もしっかり調査して、必要な場合には「地盤改良」もおこなってください。

ただしこれは問題無くても「要改良」とする悪質な業者も多いので数社で調査することをおすすめします。

スウェーデンサウンディング(SS)式試験が有名ですが、超音波式などの併用も検討が必要です。

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長期優良住宅の仕様について

住宅は水道や電気、場合によってはガスなど多くの配管が必要で、これらの維持管理のしやすさが30年以上、場合によっては二世代に渡って住む家には重要なポイントとなります。

私が家の構造面やメンテナンスのしやすさを徹底的に学んだ結論は「長期優良住宅仕様は必須」ということです。

長期優良住宅というのはひとつの基準を設けていて、これを満たしていれば多くの場合は大失敗の家になることは無いと思います。

一方でそうでない場合には建築直後は何も問題がなくても、水漏れで修理をする際や10年後のメンテナンスでより多くの費用が必要となったりします。

 

ここでポイントとなるのが長期優良住宅「仕様」にするだけで大丈夫です。

長期優良住宅の認定を受けて、申請をすることで補助金や様々な優遇を得られる場合もありますが、現行(2018年時点)の制度では家を良いコンディションに保つことを強制するような内容になっているので私はお勧めしません。

仮に長期優良住宅の認定を受けて申請を通してしまうと定期的に保守点検をすることが義務付けられ(保全義務)その費用が非常に高いのです。

これを守らないと罰則もあり、改善命令や、長期優良住宅の取り消しによる優遇措置分の返金を迫られる可能性もあります。

これでは本末転倒ですのでくれぐれも「仕様」だけにしておいてください。

 

【結論】建物の構造は簡単に変えられない!仕様以外にも目を向けてハウスメーカー選びを!

様々なハウスメーカーが魅力的なキッチンやお風呂など、心躍るセールストークで契約を迫ってきます。

食洗器プレゼント、カップボードもサービス、外壁も光セラにして太陽光も少し載せちゃいましょう!なんて、、、

大切な家づくりで失敗したくない方は、一度冷静になってください。

家づくりやハウスメーカー選びで一番大切なことは構造です。

これは、例えば木造しかやっていないメーカーに鉄骨で建ててくれと言っても出来なかったり割高になりますし、発泡ウレタンで有名なの桧家住宅にグラスウールでと言っても
原則はやってもらえません。

多くのものは自由に選べますが、構造や断熱材は選べませんのでそこに軸足を置いてハウスメーカーや工務店選びをすることをお勧めします。

 

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