土地探しは見つからない。ポイントをおさえた探し方をしよう

注文住宅を建てるから土地を探そうと思い立ってから早2年の月日が経過、なんていう話はよくあることです。それほど希望の土地は「いつでも欲しい時に買えるもの」ではありません。

これから土地探しをされるあなたへ、土地探しはなかなか思い通りの物件が見つからないものです。

納得のいく土地が見つからない原因と、そこを踏まえた土地探し方法のコツをご紹介していきます。

見つからない理由を知り、ポイントをおさえた探し方をしていきましょう。

無事に納得のいく土地が見つかれば、次は夢の注文住宅へ進めます。

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 土地はどうやって売りに出てくるのか?

そもそも土地はどうやって売りに出てくるのでしょうか?同じ土地はこの世に2つとして存在しません。どのように土地が売りに出てくるのかは覚えておくべきです。

①売りたい人が不動産会社へ相談に行くパターン

土地を売りたい人が自分でインターネットオークションなんかで土地を売ることは当然できませんので、不動産会社の門を叩くこととなります。

そこで価格を決めて売りに出す契約を結びます。そうするとその不動産会社が窓口となり不動産会社全てが見る事のできるレインズというサイトに物件情報を登録します。

レインズは不動産会社専用の流通機構システムと呼ばれるシステムです。ここに登録されると日本全国の全ての不動産会社がお客さんにこの物件を紹介できるようになります。

そのため、いろいろんな会社から同じ物件の紹介がきたり、インターネットにいろいろな会社から同じ物件が掲載されたりしています。

土地が売りに出てくるパターンとして一番多いのはこのケースとなります。

②売る人が「近所の人に知られたくない」パターン

売る人の事を不動産用語で売主(うりぬし)といいます。この売主さんは自分の土地を売るのに近所の人に知られたくないというケースも当然あるでしょう。

この時は不動産会社に初めにそのように相談します。よくポストに入っているチラシなんかでも「売却物件求む!秘密厳守!」なんて謳い文句をみたことがあるかもしれません。

不動産の性質上こういった相談も多いものです。さて、こういった場合はどうやってその物件を売るのでしょうか?当然インターネットに物件情報が掲載されるなんてことはありません。

この場合はその窓口になった不動産会社の顧客のみに内々で物件情報が紹介されるケースがほとんどです。ここで売れない場合などは、その不動産会社の信頼できる不動産会社B社へ情報を提供しB社が自分達の顧客へと紹介します。

これをC社D社・・・と基本的には繰り返していきます。

知らないところでこういった土地も実は売りに出ています。いろいろな不動産会社に声を掛けておくことで土地情報が多くもらえる確率が上がることは事実です。

③売る人が「とにかく面倒なのは嫌だ」パターン

売主さんが土地を売りたいけど「早く確実に面倒くさくない方法で売って」という要望もあります。こんな場合は相談を受けた不動産会社はどうやって販売するのでしょうか?

この場合は不動産を買い取る不動産会社へまず物件を紹介します。なぜ紹介先の筆頭候補が不動産会社になるのかというと、その土地を一般の個人に紹介した場合を考えるとわかりやすいです。

個人の土地を探している方に紹介した場合にその土地を気に入り「買いたい」となったとします。さて契約書を作りましょう。と、そこで売主さんにとって心配となってくることが2つあります。

  1. 住宅ローンに通るのか?通らなかったら白紙解約か。そしたらまた買う人を探さないと。
  2. 保証のような面倒なものはこちらは責任持てない。

この2点、住宅ローンと保証の問題です。現金で買う方にとっては住宅ローンの問題はなくなりますが、保証の問題があります。

不動産会社が買う場合は当然住宅ローンは使いませんし、この2番目の保証の問題もクリアできてしまいます。

土地の契約ではこの保証の事を瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)と言います。 関連:瑕疵担保責任を負わない中古住宅の契約にご注意を にもある通り、問題が出てきた時は売主さんが責任を取るという事です。

土地の場合ですと建物を建てようと思ったら地中に昔の建物の残骸が大量に出てきて撤去に100万円かかりそうとか、予期せぬものが埋まっているかもしれません。

また、土地の場合は「測量」といって売る前に売主さんが自己負担で自分の土地をしっかり測量士に測ってもらい、自身の土地面積を明確にして売ることが一般的です。

測量をする大きな理由としては、土地購入後に測量をしたらだいぶ小さくなったというトラブルを未然に防ぐことが第一の理由です。

土地の境界線に関する体験談2選。トラブルは避けよう

2016.12.13

この保証の問題と測量の問題なども不動産会社の場合は自分達で面倒をみるという理由で買えてしまうのです。そういった不動産会社を探して売ると言ったほうがわかりやすいですね。

そもそもの売主さんの要望は「面倒なく、速やかに」なのですから。不動産会社はこうした売主さんの要望に応えられるプロの買い方をすることもできるのです。

建物が古い場合に「土地」で売りに出てくる

土地の上に建っている建物が古いけどまだ使えそうな場合は中古戸建で売りに出てくる可能性があります。これも土地探しが見つからない原因の一つとなてきます。

売主さんが不動産会社へ自宅売却の相談に行く段階で売主さんはまだその家に住んでいます。住んでない場合も多いですが、ほとんどの場合は住みながら売りに出すと考えて問題ないと思います。

当然中古戸建で売った方が土地+建物の価格になるため高く販売できます。売主さんもその方が当然良いですし、何しろ自分達が住んできた家なので思い入れもあります。

売却する時に売主さんがよく言われることとして「大事に建物を使ってくれる人に売りたい」という言葉があります。今までそこに住んできた思い入れから出てくる言葉そのものです。

特に当初土地探しから注文住宅で建てられた売主さんの場合は、土地探しに始まり、建物の打ち合わせを重ねながら建てた思い出や大変だった日々も思いだし、建物に体する愛着や思い入れも強く次の人にも建物を使って欲しいという気持ちに自然となるものです。

そんな中で不動産会社へ相談へ行った時に建物の築年数が一定の期間経過している場合は、上物(建物)の価格をつけることができなくて土地として売りに出てくる形となります。

銀行が住宅ローンを貸す側として、木造の建物の場合は築22年を経過した建物は評価としてみない形となります。一方で実際の中古戸建の売買の実勢取引では、築22年ではまだまだ使える建物のため、築30年あたりで建物の痛み具合やメンテナンス状況をみて中古戸建で売り出すのか、土地で売り出すのか判断するケースが多いです。

現在はリノベーションブームでもあり、実際は”建物はまだまだ再生すれば使える”という時代の流れとなっており、30年以上経過後も中古戸建として売りに出す判断が増えている傾向にあります。

今後の日本の少子化の流れからの住宅供給数の減少と、エコの観点からのリノベーション技術の進化と需要が高まり、こういった流れはさらに増えていくと予想できます。

もちろん買った建物を使用するのかのかどうかは買主さんの判断となります。

話は戻り、建物が建った状態のまま売りに出てくる土地は”古家(ふるや)付き土地”とか”古家あり土地”などと呼ばれます。売主さんが建物を解体してから買主さんに土地を引き渡すケースと古家ありのまま現況で買主さんへ引き渡す売り方に分かれることとなります。

当然建物の解体にはお金がかかるので、売主さんが建物を解体してくれ更地の状態で土地を買った方が買主さんにとっては良い条件となります。

建物の解体費は木造の戸建の一般的な建物の大きさである30坪程の延床面積である場合で、だいたい150万円程だと考えておいて下さい。

建物解体時の相場や各業者さん、前面道路の交通量やトラックが入ってこられるかどうか、また駐車できるかどうか、近隣との建物の距離、外構(庭)にどれくらい花壇やタイルや木などがあるか、建物の中に残置物はどれだけ残っている状況なのか、などなど様々な要因によって解体費は変わってきます。

建物解体費はこのように売買価格に対するウェイトがおおきいため売主さん買主さんはそれぞれこう考えます。

  • 売主さん:建物付き(古家あり)のまま売りたい
  • 買主さん:更地で買いたい

そして双方の意見は対立の関係となるため必然的にここに”交渉”が生まれます。建物解体をどちらがするのかという交渉です。

買主さんがいざ古家ありで売りに出ている土地を買いたいとなった時に、売主さんに対して”更地渡し”という交渉をするケースは非常に多いです。

ですから仲介業者に「売主さんは更地で引渡してくれる可能性はあるかどうか」こういったことを土地検討時に聞いてみる事をおすすめします。

また交渉の結果、「更地にはできないけどその分値引きします」という売主さんの回答も結構多いです。

売主さんは土地を売り出して初めてお金が入ってくるのは、まず契約時に手付金というものです。この手付金は売買価格の5%が相場となっています。

残りの95%のお金は引き渡し時に入ってくるという売買契約が一般的です。そうなると建物解体代はほぼ手元の現金を捻出して対応する形となります。

現金を手元に残しておきたいという考えから、”更地ではなくその分の値引き”という売主さんのお返事もよくあるケースなのです。

こういった交渉事の結果から考えていくと、”交渉はした方が良い”という結論になります。交渉した方が良いというよりも”交渉をしてみた方が良い”という言い方の方が適切な表現になります。

めったに売りに出ない人気エリアに、高くもない相場価格で売りに出され、土地探しをしていた方々がこぞって同時に「その土地を買いたい」となるような、競合が激しい状況の時などは条件交渉ができなくなるというのが自然の摂理となりますが、それ以外のケースでは交渉をしてみて下さい。

仲介会社に交渉をお願いしてみましょう。交渉というと少し重たい言葉に聞こえますので”相談”という考え方で考えていて頂ければ大丈夫です。

売主さんも売りたいので土地を売りに出しています。不動産という性質上、「条件面での交渉事はそもそも多いものである」ということを頭の片隅で覚えておいていて下さい。

 

このような事項を踏まえ、土地探しをして土地を見つけた場合は以下が基本的なポイントとなってきます。

  • 古家ありでの販売なのか、更地渡しでの販売なのか
  • 古家ありで販売の場合、更地で買える可能性の余地はあるのか
  • 更地で買えない場合は、建物解体費用分を価格で値下げできないか
  • 古家ありで買い受ける場合、売買契約前に建物解体費用の見積もりをとる

不動産売買取引のプロである仲介会社にリードしてもらい、各項目を一緒に確認してみて下さい。

築年数の古い物件を買いました!~2つの体験談~

2016.11.18
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売り物が少ないから土地が見つからない?

希望条件に合った売地は少ないです。

どんなジャンルの業界でもそうですが、売り手側が存在して初めて売買そのものが成立します。土地に関しても当然のごとくそうなってきます。

不動産というのは特殊で同じ商品(物件)というのは世界に一つしかありません。マンションといえど結局同じ部屋番号の物件はありませんので、同じ階でも部屋の向きや角部屋、前面に建っている建物の関係など様々な要因で価格は変わってきます。

早い話が在庫がない不動産のため、土地探しをしている間に希望の大きさの物件が予算内で売りに出てくるのを待つしかないのです。当然希望のエリアもあると思いますので確率は徐々に低くなってきます。

土地の場合は1坪広さが変わるだけで、日本一地価の高い東京の住宅街の場合なら100万円~300万円程エリアによって価格も変わってきたり、狭ければ希望の建物の大きさが建てられないといったこともあります。

そういった意味で「〇〇エリアで30坪で予算4,000万円」などの条件で探し始めてもなかなかすぐには見つからないのが現実です。

更に条件で「駅から5分以内で南向きで全面道路は公道5M以上で」などなど、条件が追加されればされるほど見つかる確率は減ってくるのは言うまでもありません。

「土地探しをしている間に、希望に合った大きさの希望条件を満たす土地を売りに出す人がいる」ことで初めて土地の売買が成立します。こういった意味で売り物は少ないという事になってきます。

不動産会社も土地を買います

土地探しがなかなか見つからない原因の一つとして”不動産会社も土地を買う”ということも該当します。

全く同じ商品の在庫というものが存在しない不動産、土地を買うにもやはりライバルの存在があります。

  • 同じ条件で土地を探している人
  • 不動産会社(一般法人会社や投資家も該当)

同じような条件下で土地を探している人達というのは当然理解できると思います。問題のライバル、強敵となりうる存在として不動産会社も該当します。

不動産会社が土地を購入する理由は大きく分けると二つに分ける事ができます。

  1. 転売用
  2. 保有用

転売用

まず転売用ですが、だいたい想像がつくと思います。一番身近でわかりやすいところでいうと、よくチラシや物件情報サイトでも目にすることの多い”建売”や”売地”です。

他の種類として、購入した土地にアパートやマンションなどを建てて賃貸で各部屋を貸しだし、貸し出している状態でアパートやマンションを一棟丸ごと販売するという”一棟収益物件”の売買もあります。

不動産会社が土地を購入して、これらの建売・売地・一棟収益物件として商品化し販売する理由は、当然事業として利益を出すことが目的ということになります。

逆に言えば利益を出さなければ事業としての意味がありませんので、高い土地は買わないという事になります。

高い土地は買わないという事は、安いお手頃な土地は不動産会社が常に虎視眈々と狙っているのです。

ここでこれから土地探しをする上でしっかり頭に入れておかなければいけない事実として、お手頃な価格で土地が売りに出てきた場合、同時に一般の方と不動産会社が「この土地を買いたいとなるケースは非常に高い確率でありうる」ということです。

この時に”買う力”はどちらが強いでしょうか?「自分ならどちらにその土地を売るか」と考えることで答えは出てきます。

先ほども同じような内容が出てきましたが、一般の方はまず住宅ローン審査をします。契約後に審査否決だった場合は契約自体が白紙となり、土地の販売は振り出しに戻ってしまいます。

一方の不動産会社は当然住宅ローンは利用しません。売主さんにとってローンの心配は無用となります。さらに不動産会社であるため、物件そのものの細かい内容や注意点なども理解しており、物件自体に何か問題点がある場合でも、建物を建てる上でどのように問題解決すればいいのかわかっています。

全てひっくるめた上でプロとして買うという事です。自分ならどちらに販売しますか?答えは明らかだと思います。

保有用

続いて保有用として不動産会社が土地を購入するというのはどういった時なのかとうと、圧倒的に多いのは”アパート・マンションを建てて賃貸で貸して家賃収入を得ていく”ことです。

いわゆる投資用ということになります。この投資用の土地購入に関しては一般の投資家や一般の法人会社も参入してきます。

一般の投資家は投資向けのローンを使う事が多いですが、中には現金の方もいます。現在は特にアジア系の投資家が日本の投資物件を購入する動きが活発です。2020年のオリンピックも決まり、更にアジアマネーが日本に流れてきています。

民泊という言葉も聞いた事があると思います。特に今、海外の投資家の目は日本に多く向けられています。

また、一般法人会社(ここでは不動産会社ではない普通の会社を指す)も投資目的で土地を購入することはもちろん、寮・社宅などを建てる目的で購入するケースも出てきます。

こういった会社の場合は、まずローンが通らないといった心配がない状態で買いに入ってきていますので、土地探しにおいて強いライバルとなりうる可能性が出てきます。

更なる土地購入者として、最近では待機児童問題が社会問題となっており、保育園を設立することに行政から援助が出ます。街中を歩いていると更地だったところに小さい保育園が建ったという光景も目にするようになってきました。

 

こういった保有用の場合、利益をすぐ出すために土地を購入する訳ではないので、高くなければ買うという買い方に該当します。

投資用といえど、長期で利益を得ていくことが目的のため、目先の土地を格安で買わなければいけないというわけではありません。

この部類の買主達はどちらかというと、その土地に希望の建物が建てられるかどうかという点に重きを置きます。

これから土地探しをしていくうえで、同じ希望エリアに同じくらいの大きさの土地を狙っているこういったライバルがもしかするといるかもしれません。

建売業者が考える建売住宅の価格設定から販売戦略

2017.05.30
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土地は相場がわかりやすい

土地を売りに出すときに日本では昔から坪単価というものを基準に考える傾向にあります。聞いたことがあるかもしれませんが、坪単価というのは1坪(2帖)の土地の単価です。

近くで坪単価100万円で土地の売買が取引された事例があるならば、当然次も近い価格で売買されます。これを相場と言います。

マンションは同じマンションの過去の成約事例価格の平米単価・坪単価をもとに、所在階・部屋の向き・角部屋かどうか等々を売出価格の参考とします。

土地の場合も同じように周辺の成約価格の事例を参考にして、土地の向き・角地かどうか・高低差・土地の形・駅までの距離・周辺環境等々により売出価格を決めていきます。

不動産なので、もちろん世の中の景気によって価格(地価)の変動もありますが、相場から大きく離れて成約となるケースはほとんどありません。

坪単価100万円なので30坪の土地が売りに出てきたら、100×30=3,000万円が売り出し価格の相場となり、これが2,500万円などで売りに出てくることはまずありません。

仮にあった場合でも、売りに出てくる前に不動産会社が買ってしまうでしょう。

土地が相場より手頃な場合、不動産会社や売り出しの窓口である仲介業者の顧客がいち早く、世に出る前に購入してしまう可能性が高くなります。

最も相場より土地を安く売ろうと考える売主さんはほとんどいません。よっぽど急いでいない限り、高く売りたいと思うのが正常な考えです。

こういった土地が売りに出てくる性質から、相場に応じた価格で売りに出てくることとなります。

更に、自分の所有物の価格を自身で決められる状況下に置かれると少し価格に色を付ける心理が働きがちです。不動産は特に金額が大きいものなので、数パーセント価格を上げただけでもその振れ幅は大きくなってきます。

そうした要因も重なり、「少し高いかな」と思う土地が売りに出てきがちな市場が形成されます。逆に言えば自分が売る番となった時にも相場が守られているという事になります。

建物を最終的に使い古したとしても「土地は残る」。これが「土地は資産」と昔から言われる大きな理由の一つです。

土地は売手市場?

土地が相場よりだいぶお買い得で売りに出てくることはない、といったところからもう一点。土地は「売り手市場」の傾向が強いです。

世の中の「物」の売買は需要と供給で成り立ちます。不動産である土地も、もちろん例外なくその法則が該当します。

日本ではまだまだ戸建人気があり、戸建を建てられる丁度よい大きさの住宅街にある土地を探している方々は、どこのエリアでもいるものです。これが需要です。

需要はありますが、供給はどうでしょうか?ここまででも触れてきましたが、土地は売る人が出てきて、初めて世の中に売りに出てきます。

さらに土地の性質上、サイズ(広さ)はどれくらいのものが出てくるのかわかりませんので、供給も需要をうまく満たすような仕組みとはならないのです。

どんな商品も需要と供給の関係は価格に大きく影響を与えます。

供給が多く需要が少ない場合は、売り手側は在庫が多くなり価格を下げて販売することになります。

一方、需要よりも供給が少ない場合は価格は通常上がることになります。

極端な例でいうと、人気ミュージシャンのコンサートが即日完売のあとに、ネットオークションなどで定価より高く売られているというニュースを見たことがあると思います。

このように、価格が上がりやすく、売り手側は売ることに苦労しない市場に土地も該当します。「売り手市場」であることは間違いありません。

長い期間土地探しをしても、割安な土地が出てこない場合は、こういった理由もあるということになります。

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不動産会社が大きい土地を分割して2年保証で販売

土地価格には相場があり、売り手市場のために割安価格で購入できる確率は低いというお話をしましたが、もうひとつ価格が上がりやすい要因の主な一つとなっているものがあります。

それは一般的な家族が買わないような大きな土地が売りに出てきた場合、例えば70坪とか、100坪、200坪、1,000坪などが出てきた場合はまず不動産会社へ案件が持ち込まれます。

主な持ち込み先は不動産会社の中でも建売会社やマンション会社がメインとなってきます。

そこで建売会社が購入した場合、建売で販売しても土地で販売してもいいので販売戦略を立て決定していきます。土地で販売しようとした時は、そのエリアで一番需要が多いであろう販売しやすい大きさへそれぞれの土地を分割することで販売します。

この場合はそれぞれに分割した土地の販売価格は不動産会社が決定します。言うまでもなく不動産会社は不動産取引のプロです。安く販売する理由はありません。

逆に相場より安く販売した場合は、安く販売した成約事例が残ります。その成約事例は今後そのエリアで土地を販売する売主さんや不動産会社も一つの重要なデータとして参照され続けていきます。もちろん土地を買う方も参照にします。

そうなってくると、安売りしたことで価格破壊、相場破壊を生み出したことになります。それは横の繋がりの深い不動産業界の中で、他の会社を敵に回すことになり、同時に自社の首を自ら絞めた行為とまります。

どの業界でもこういった暗黙の相場というものは絶妙なバランスで存在しているはずです。

しかし、安売りをして一番迷惑をかけることとなるのは、実際はそのエリアに住んでいる方々に対してです。今後土地を売ろうとした時に値段を抑えなければいけなかったり、土地を買おうとした時にその価格を思いだし手を出せなかったりしてしまいます。

「枠から外れたものの存在」は印象に残りやすく、しばらくは人々の頭をよぎる存在となっていくものです。

さて、不動産会社が土地を分割して販売する場合には、土地購入者に対して2年間の保証をしなければいけません。

プロである不動産会社の場合は土地を売って、「後はご勝手に」というわけにはいきません。

土地から昔の建物の残骸や杭(くい)などの地中埋設物が埋まっていたことが判明した場合など、事前に告知していない問題が後に発覚した場合はその責任を2年間まで保証しなければなりません。

2年間の間に保証するべき事由が発覚したときは、不動産会社の自己資金で対応しますので、当然保証するかもしれないことを加味し、価格にその分を上乗せすることになってきます。

そう考えると不動産会社が販売する土地は、仮に不動産会社が安く土地を仕入れていたとしても、並行して販売価格にもその安さが反映されてくるということは、あまり考えられないということになります。

皆いいと思う土地は当然高い

土地は得てして高くなりやすいという話が続きますが、「皆いいと感じる土地」も売主さんは高く売れるとわかっているため、当然高く売りに出てきます。

土地でいうところの「いい条件」に該当する主な項目です。

  • 駅が近い
  • 土地の形がいい
  • 平坦地
  • 東南角地などの角地
  • 南道路
  • 全面道路が公道5メートル以上
  • 閑静な住宅街
  • 日当たり良好
  • 風通し良好
  • 周りの雰囲気がいい
  • めったに土地がでない人気エリア

などなど、ほんの一部の条件です。人それぞれ求める土地の条件も違うと思いますが、一般的にこれらの条件に該当する土地は人気が高いので価格も高くなります。

売主さんももちろん相場より高く売れることを知っているでしょう。

体験談「マイホーム購入は500万円をケチるな!」での母親の教えはこういった好条件の土地は「ケチらず買うべき」という教えが出てきて参考になります。

相場より条件がよく、高い土地でも、今後の人生を快適にしてくれるために初期投資をするかどうか。これは家族での議題となります。

考える上で、「売る時になっても高く売れる」ということも覚えておき方向性を決めてみて下さい。

 

土地探し方法コツ

ここまで読んで頂いた中で土地はどのように売りに出てくるのかがわかったと思います。

土地探しをこれから始める上で、不動産会社一社だけに声をかけるだけでは不十分です。

どの会社が窓口となり土地が売りに出てくるのかわからない以上、極端に言えば「多ければ多いほどいい」の名のもとに、たくさんの不動産会社へお願いしておいた方が良いです。

そうすることで市場に出てこない物件も紹介してもらえる可能性は高くなります。

しかしただ声を掛けておいて、自分の好みではない土地の紹介がメールできた時に、条件に合っていないから無視というような行動ではダメです。

不動産営業マンも人です。そういった方へは、今後速やかにより早く土地を紹介する気はなくなっていくものです。

しっかりと「情報ありがとうございます。この土地はこれこれこういう理由で今回は見送らせて頂きます。懲りずにご紹介お願いします。」のように、今後も土地の紹介を優先的にもらえるように返事というより、フォローをしながら関係を深めていくことが大切です。

不動産営業担当者との信頼関係でネットにない物件を購入できた体験談

2016.12.20

この作業を複数社と並行して行っていくことが大切です。少し大変な印象を持ったかもしれませんが、毎日土地情報が来るわけでもないですし、携帯一つで電話もメールも対応できる時代なので、そんなに時間を取られるようなことでもありません。面倒にはならないはずです。

それを繰り返している間に相場観も養うことができ、土地をみる目も鍛えることができます。

しかし、不動産会社も営業の世界です。成約にならないとノルマ達成もなりません。そのため、時には強引なセールスのような形で土地の紹介がくるかもしれません。

そういう時もしっかりと見送る理由を述べて対処すれば大丈夫です。相手の営業マンもそう簡単に土地が成約になるものではないことももちろん知っています。

誰か一人がその土地を買ってくれることを目指し、必死にセールスしているだけです。そのような相手なのでしっかりと理由を述べて対応してあげて下さい。

探し方のスタートとしては、インターネットの土地の資料請求をして、希望に合わなければその不動産会社へ理由を説明し、加えて自分の希望条件を伝え、今後も土地情報をもらえるようお願いしてみて下さい。

また探しているエリアで売買に強そうな不動産会社には、実際に店頭に飛び込みで行くことも有効です。

店頭へ行き希望条件を伝えることで熱意が伝わりますし、何より一度顔を合わせておくことは非常に良い関係を構築するには有効な手段です。

営業マンとしてもメールだけのお客様よりはるかに親近感がわくものです。

このようなポイントをおさえて土地探しの土台作りから始めてみて下さい。

 

まとめ

それでは最後にここまでのポイントをまとめてみます。

まとめ

  • 土地が売りに出てくるには売主さんの理由がある
  • 土地が売りに出てくる窓口はどの不動産会社になるかわからない
  • 自分の希望条件にあった土地はなかなか出てこない
  • 不動産会社は土地探しのライバルとなりうる
  • 土地ではなく中古戸建として売りに出てくるケースもある
  • 土地は相場価格がわかりやすい
  • 土地の売買は売り手に有利
  • 不動産会社が販売する土地は保証付きで安くは出てこない
  • 他人も良いと思う土地はやはり高い
  • 土地探し方法のコツは多業者との関係作り

こらから注文住宅用の土地探しを始める方にとっては、早く土地を見つけ、今後長い間暮らすマイホームの建物の打ち合わせに早く入っていきたい気持ちが強くなると思います。

建物を建てるハウスメーカーは逃げませんが、土地はしっかりと意思表示をして勝ち取らなければ他の人に購入され、簡単に逃げていってしまいます。

建物同様、「長い年月を暮らしていく”土地”」の希望条件もしっかり固める必要が出てきます。まず優先順位を決めて土地探しを始めて下さい。

今決めた優先順位が探し始めたら変わるかもしれませんが、まず5つ程の譲れない条件を決めておくと探しやすくなります。

 

「不動産は縁もの」と呼ばれるものです。これはなかなか見つからない土地探しにはぴったりの言葉かもしれません。

見つかった時に初めて「縁があった」と言えるものです。探していて一生縁がない人はいません。

先のみえない土地探しの期間を過ごしていくことになるかもしれませんが、間違った探し方をせず、長期的なスタンスで構えながら、優先順位を一つでもクリアできる納得のいく土地に出会えるように頑張ってみて下さい。

その後には、注文住宅によって夢のマイホームが目の前で現実のものとして形となっていきます。





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