土地や新築購入時においてハザードマップでの浸水予測への意識が年々高まっていると感じます【理由は実害】

マップの上に紫の目的地アイコンがあり

土地を購入して新築を建てる方へや、新築戸建(建売)を購入するにあたり、年々ハザードマップ、浸水についての意識が高まっているお客様が増えています。

その理由は明らかで、近年の異常気象による浸水被害が各所で起きてしまっている実態からです。

土地や新築戸建購入時(マンションもですが)、契約をする前に一度ハザードマップで検討物件が浸水予測エリアに該当するかはチェックしておいたほうがいいです。

もちろん、あくまで浸水の予測になるため、実際の被害が起きる・起きないという保証とはなりませんが、これから住むにあたり、知っておくことは大切なことです。

そこで今回は、浸水にまつわる体験談についてもご紹介もしていきたいと思います。

不動産会社として感じる買主のハザードマップに対しての意識の高まり(特に土地や新築購入時)

弊社は不動産会社であり、土地や新築戸建(中古戸建)のご案内をすることもあり、実際にご契約いただくケースがあります。

その際に、年々ハザードマップへの意識(浸水被害への意識)が高まっているお客様が増えてきたと感じます。実際に質問が増えたということです。

理由はもはや明らかであり、近年の浸水被害のニュースが度々放送されることが増え、ますます心配する人は増えているためです。

この記事を書いている2019年11月現在も、千葉県佐倉市での大雨にによる浸水被害のニュースが先日まで流れていました。

私も佐倉市ではないですが、同じ千葉県出身のため、ニュースを見る度に正直信じられない気持ちです。

弊社で不動産を契約する際は必ず、重要事項説明時にハザードマップの浸水予測エリアに該当か否か、過去の浸水履歴については説明するようにしています。

その説明時に、以前よりも意識を集中し、かつ質問を頂くことは増えてきたと非常に感じています。

特に、マンションとは違い、戸建を検討している方にとっては、地面に近い分、浸水は大きな心配となるため当たり前であると言えば当たり前です。

ここでいくつかの体験談をご紹介していきます。

【体験談①】土地購入から新築へ。一年後に危うく床下浸水の危機(愛知県20代男性)

2016年に土地から購入し、注文住宅で新築の家を建てました。

これでもかと言うくらい手間と時間を掛けたはずなのに、なんと新築から1年後、台風による大雨で家の前が冠水してしまったのです。

 

私はかなり疑い深く、自分で調べた事以外は基本信用しない面倒くさい性格です。

土地を購入する時も市や県が発行している「津波」「浸水」「震度」等震災情報が載っているハザードマップを全て確認しました。

ハザードマップだけでは信用できず、過去この土地が「埋め立て地」「田んぼ」「畑」等何だったのかを昔の地図を探して確認しました。

土地を購入すると決めた後は近所の年配の人を見つけては、過去の記録的豪雨となった「東海豪雨」の時にどのくらい水が来たのかを聞いてまわりました。

見えない部分も地盤調査をしてもらい「液状化」「地盤沈下」につても調べ知り合いの専門業者にアドバイスをもらいながら地盤改良もおこないました。

 

そんな万全を期した土地だったのに、新築から一年後、大雨により家の目の前が冠水しました。

ただ気持ちは「なんで冠水してんの?」ではなく少なからず想定の範囲内でした。

想定内と言うのは、過去1番浸水した水の高さを近所の年配の人に聞いていたので、その高さまで家の基礎をあげていたので床下浸水にすらならずに済みました。

家の基礎をあげていなければ間違いなく床上浸水でした。

想定外だったのが、前回と言うか過去1回だけ浸水した事があるのが統計上、少なく見ても100年200年に一度の「東海豪雨」の時のみと聞いていたからです。

なのでそれなら大丈夫と甘い考えをしていました。

それがなんと一年後に起こったのです。思い出してください。

2018年では、異常気象が当たり前になりつつあり、10年に1度と言う天災がそこら中で起きていませんか?

10年に1度は毎年、100年に1度が10年に1度くらいになってきていてそれが当たり前になりつつあります。

天災と言う部分で決して甘く考えず、過去にその土地で起こった天災が毎年おこる可能性があると考えて、土地選びや家の構造を決めてください。

私の運命の別れ目は、近所の年配の人に聞いて1番最悪なパターンを想定していた事でした。

その土地に昔から住んでいる人は、当たり前ですがその土地の天災を全て経験しています。

もし聞きにくいなら、役所の土木課に行けば親切に教えてくれるはずです。

【体験談②】2015年に新築購入。2018年西日本豪雨で災害について重く考えさせられた(愛媛県30代女性)

私は2015年に新築一軒家を購入しました。

私には子育ての不安などから、家を買う際は自分の実家の近くがいいという希望がありました。

幸い、主人も私の希望に賛成してくれ、いざ土地探しが始まりました。

 

そして土地を探し始めてから何ヶ月か経ったある日のことです。

主人の会社がモデルハウスのイベントに出店するとの事で、遊びに行くことになりました。それが運命の出会いになったのです。

遊び心満載なモデルハウスに私達夫婦は、心を奪われました。

後々話を聞いてみると、新しい分譲地ではないが、分譲地の1区画に建売住宅を建設予定とのことでした。

その場所がたまたま実家の近くだったこともあり、私達は運命的なものを感じ、すぐに契約してしまいました。

家自体は建売ながら、まだ着工前だった為、壁紙や外壁、エクステリアなど、価格の範囲内で色々変えさせてもらえました。

なので、自分好みの家にすることが出来ました。子供達もとても気に入ってくれています。

 

しかし、その幸せが覆されることが起きました。それが記憶にも新しい2018年西日本豪雨です。

愛媛県は自然災害が少ない県とも言われています。台風がきても、四国山脈があるから直撃することが少なく、本当に怖い体験は正直今までしたことがありませんでした。

しかし、2018年の夏は違いました。止むことのない雨と、その雨足の強さに恐怖を感じました。雨が怖いと思ったのは今回が初めてでした。

色々な地域で避難勧告が発令され、避難指示に変わる地域もでてきた頃、私の家の裏山が少し崩れたのです。

その山は県の急傾斜地崩壊危険区域に指定されていました。

しかし、分譲地を作る際に側面をコンクリート張りし、防護フェンスを設置したため、あまり地域の人々は危険視していませんでした。

崩れたのは、ちょうどコンクリート張りが切れた箇所でした。

その後、雨足が弱まったため、直接的な被害を受ける大きな土砂災害にはなりませんでしたが、崩れた部分から大量の水が溢れ出ている様子は本当に恐怖でした。

 

この時以来、私の母は、たくさん雨が降るという予報を見ては電話をかけてきます。

「大丈夫かな?危ないと思ったら早めにうちにおいでよ。」と。これから母に無駄に心配をかけるようになったことを、反省しています。

日本中探しても、絶対安全な場所なんてないとおもいます。

しかし、目で見て、危険だと感じる場所はどんな策を講じても危険なのです。人は自然には絶対に勝てません。

家の購入を決めた際、母は一人「あの山は大丈夫なの?」と言っていました。しかし、当時の私は聞く耳を持ちませんでした。

なかなか希望に沿う土地がない中で、焦っていた私達は当時あまり周りがみえていなかったのだと思います。

家を決める際は早い者勝ちのようなところがあり、焦る気持ちもあると思います。

しかし色々な人の意見を聞いた上で決めるべきだと思います。

家は家族を守るものです。不安な気持ちで住む家なんて嫌だと思います。

みなさんは素敵な家選びをしてくださいね。

ハザードマップはあくまで浸水予測。それ他含めての検討は大切

実際に東京23区で不動産売買をする機会が弊社では多いですが、契約前には当然、区役所にて様々な調査を行います。

その中には、ハザードマップの取得もあり(ネットでも取れます)、区役所では平成元年以降の浸水履歴についての回答を聞くようにしています。

ですが、今回の体験談を読むと、自然の力というのは時としてこういったデータなどはあてにならないほどの脅威になるということは、覚えておかなければいけないことだと思います。

ですが、家族で済むための土地・新築を購入するにあたり、ハザードマップの確認(災害時の避難所含む)と浸水被害の履歴については確認がマストです。

ハザードマップはあくまで、浸水についての予測でしかありません、ですが、その予測も総合して考え、土地・戸建・マンションの物件について検討をしていくことになります。

未来に向かって、異常気象がどれほど高まっていくのかは正直わかりませんが、自分たちがこれか住む家については、多角的に検討した上で、自分たちで決定してその地に住むことになることは事実です。

その一つとして、ハザードマップも購入判断材料の一つとなる重要なものであることは間違いありません。