路面店で不動産会社を開業して感じた正直な状況と感想|東京で1年以上営業して

路面店の並ぶスイスの街並み

これから不動産会社を立ち上げようと考えている方で、事務所について「空中店舗か?路面店か?」と迷われている方へ。

弊社が東京で路面店を借り、1年強の営業を終えましたので、ここまでの状況と感想について簡単に書いてみました。

あくまでも弊社目線であり、偏った内容かもしれませんが、少しでも参考になれば幸いです。

空中店舗より家賃は高い路面店

2020年3月現在、現在の路面店の事務所での不動産会社営業は約1年強となりました。

場所は東京都中央区日本橋兜町でオフィス街です。

1年間は本当にあっという間に過ぎました。

私が路面店を選択した理由は、

  • たまたま自宅からも近く目立つ場所だったから
  • 近隣に路面店の不動産会社がそこまで多くなかった

こららが主な理由でした。

言わば、今の路面店が物件として気に入ったというのが一番しっくりきます。

 

ですが、当然空中の事務所よりも家賃は高くなります。

同じくらいの周辺の空中店舗の倍以上の家賃設定でしたが、路面店という力にかけてみようと思いました。

一人で常駐して始めるつもりでしたので、路面店の信用力というものが欲しかったのもあります。

さらにやはり、不動産仲介会社に永遠について回る集客力についても期待して路面店を借りることを決意しました。

路面店ということもあり、保証金(敷金)も多く積むこととなりましたが、なんとか保証会社とオーナー様の審査も通り、無事に開業することができました。

あの時のパワーは今考えると凄いなと我ながらにも思い出します。

路面店の集客力は?

路面店ということで、様々な方々に弊社へ来店(飛び込み)頂いております。

道を尋ねられることも意外に多いこともわかりました。

(不動産会社のため、道(街)に詳しいと思われているのか、入りやすいのかはわかりませんが)

では、具体的な来店者です。

主に、

  • お客様
  • 業務提携系の方達
  • 不動産会社
  • 様々な飛び込み営業マン

となります。

お客様

まずは、賃貸・売買物件を探している方です。いわゆる肝心な集客の部分となります。

いわゆる店頭の図面を見て、そのまま店内に入ってきて頂ける方も時々いらっしゃいます。

売買よりも賃貸の方が多い印象です。特に弊社は茅場町のオフィス街のため、オフィスを探している方が多いです。

貸したい方や売りたい方と言うのは正直そこまでご相談は多くないです。

特に売りたい方は、日本橋駅周辺に大手不動産会社が多く点在しているためという点がひとつ。

また、昨今は一括査定が売却相談への主流な入口なっているためです。

飛び込み来店は路面店特有の強みでもあり、いきなりお客様と直接会話ができるというのはやはりメリットであると常々感じております。

 

また、弊社でご成約頂いたお客様が通りがかりに立ち寄って頂くこともありました。

これはなんとも喜ばしいことです。不動産会社を開業して良かったなと強く思う瞬間でもあります。

業務提携希望の方々

こちらもお客様という類いになるかと思います。

例えば、不動産会社ではないですが、会社を経営しており、自社の顧客が不動産を売却したい時に、弊社に売却の業務委託を依頼できないか相談にくるといったようなものです。

もちろん、案件ごとに業務提携を結べるかどうか、条件面のご相談から開始となります。

実際にこの1年強の間に、こういった案件での成約もございました。

このようなご相談が企業より頂けるのも、路面店ならではではないのかと感じています。

(もちろん、大手が手掛けるような大型案件というものが相談にくることはございませんが)

働きたい方

これは、たまたまこの1年以内に2度相談を受けました。

2度とも「働けませんか?」といきなり相談されたというわけではなく、何度かお話をする流れがあり、結果的にそのようになったという流れでした。

これらの初めの出会いも飛び込み来店です。

まさか路面店舗というものにリクルート効果があるとは、1年前は想像もしませんでした。

不動産会社

買取系営業マンが特に多いです。

皆様もご存知の上場会社の飛び込み営業マンが最も多く、

  • マンション用地仕入れ
  • 建売用地仕入れ
  • 一棟収益仕入れ
  • 区分マンション仕入れ
  • ワンルームマンション仕入れ

これらの営業マンがたくさん来るのは開業前から予想しておりましたが、やはりたくさんの飛び込みがあります。

様々な営業マンと名刺交換をしたため、時には「この営業マンは感じがいいな」「できそうだな」と瞬時に感じることもあり、そういった視点を持てたことも私にとってはメリットであると考えるようになりました。

ですが、不動産の仕入れ系の外回り営業は大変だなと改めて思います。ぜひ、辞めずに続けていって欲しいです。

様々な飛び込み営業

その他にもいろいろな営業マンの飛び込みがありました。

  1. 賃貸保証会社
  2. 火災保険会社
  3. 住宅ローン金融機関
  4. 事業融資金融機関
  5. コーヒーメーカー
  6. ウォーターサーバー
  7. オフィス用品
  8. 生命保険会社

①~③以外は事務所や店舗を構えれば、どの業種でも飛び込みの営業があるはずです。

世の中の様々な営業マンとお話をする機会があり、こちらも勉強になりました。

今後も忙しくなければ、少しお話も聞き、多角的な角度から情報をインプットして社会勉強していきたいと思います。

路面店ということで周囲には認知された?

私は弊社の近くのマンションに住んでおり、輪番制でマンションの理事にもなったことから、同じマンションの役員の方々とお話をした際に、弊社の不動産会社としての存在をご存知でした。

また、周辺物件のネット反響のお客様やオープンルーム(現地販売会)などで来場頂いたお客様も弊社について存在を認知して頂いている方々もおりました。

弊社はガラス張りのため、私自身が店舗で椅子に座ってパソコンに向かっているのを見たことがあるという、なんと大変うれしいコメントを頂けたこともございます(笑)。

信用はあるのか?

路面店は信用があるというのは聞いたことはあるのですが、正直言い切るにはまだ時期尚早だと感じています。

たしかに、存在の認知や何かあれば聞きに行きやすいという安心感といった意味ではあるのかもしれません。

ですが、これらは長期で営業できて初めて答えとして導きだすことができると思いますので、営業を継続していけるよう日々精進していくことが大切であると考えています。

路面店の不動産会社は時代に逆行してるかもしれないが私は満足

ここまでの内容で、路面店には飛び込むというアクティブユーザーが訪れますので、不動産会社としてのメリットはあるということがわかって頂けたかと思います。

今後は、5Gも登場し、物件紹介なども動画が主流となり、VR内見なども当たり前になってくるはずです。特に若い方々はなおさらです。

参考:【予測】360℃写真や動画もいいがVR内見後に実際に物件を内見するというのが主流となっていきそう

ですが、結局はエンドユーザーからの反響はネット系(SNSも含む)だけには決してならないはずです。

店頭への飛び込みというのが消滅する時代というのは、この先すぐに訪れるわけではありません。

路面店舗を選択するという新規参入の中小不動産会社は完全に少数派となります。

ですが、少数派なアクティブユーザーをターゲットにするという戦略があるということもまた事実です。私自身、身を持って感じています。

 

路面店を不動産会社スタートから借りるというのは、保証会社とオーナー審査や保証金の多さなども含め、結構大変であり、ハードルは空中店舗を借りるよりも正直高いです。

家賃も高いですし、不動産取引という性質上、路面店を借りたからといってすぐに成果(売り上げ)が上がるわけでもありません。

路面店を借りる=先行投資といっても過言ではないかもしれません。

ですが、人とコミュニケーションをとることが好きな方にとっては路面店は特におすすめです。

これから不動産会社を立ち上げ、事務所はどうしようかと検討している方にとって、少しでも参考になれば幸いです。