オーダーメイドマンションでの失敗。自由は不自由への入り口か?


オーダーメイドマンション購入時の失敗のちょっぴり苦い経験です。

自由設計にかこつけてプロの意見を聞かず希望通りにした結果、生活すると使いづらいといった失敗をしてしまいました。具体例もお話ししますので、オーダーメイドマンション、はたまた注文住宅を検討している方にも少しは参考になると思います。

 

オーダーメイドマンションでの失敗は「使いにくい」

数年前、街の中心地に高層マンションが建つと聞いたのでモデルルームに足を運びました。

モデルルームといってもそこはマンションの建設はまだ始まっておらず、これから建てるということで、ある程度の範囲で自分の好きなように間取りや部屋の配置などを変えられる、というオーダーメイドが売りのマンションでした。

マンションの価格は周辺と比較してやや高めでしたが、立地が良く、マンション共有スペースである屋上からの眺めも期待できるもので、更には大手デベロッパーが売っているものだったので、一目惚れのような感じで購入を決めました。

 

打ち合わせ

マンションが完成するまでの間、工事の状況に合わせながら、どこにどんな部屋を作るか、トイレはどこに配置するか、廊下の棚はいくつにするか、畳は何畳にするかなど、何十回も打ち合わせをしました。

これは通常のオプションのように追加、つまり料金を加算して注文するといったものではなく、もともと設定されている販売価格があり、その価格で間取りの調整や変更は自由にできるというものでした。

そういうこともあり、毎日図面とにらめっこしながら、新生活の想像しながらいくつものパターンの間取りを考えました。

それは

  • とても時間がかかり、労力のいる作業でしたが、同時にとても幸せな時間でもありました。

決められた範囲の中とはいえ、一戸建てでなくマンションで自分の好みの間取りにできるのは、なかなか珍しいと思っています。

 

完成後の感想「使いづらい」

そして1年半後、完成したマンションに住み始めてしばらくして、いろいろなことがわかってきました。

完成したマンションはほぼこちらの要望通りの間取りや仕様になっていましたが、

  • 必ずしもそれが使いやすいというわけではないこと
  • マンションにはマンションに適した間取りや仕様があるということ

 

収納での失敗

うちは物が多く、収納を沢山作りたいと思っていたので、部屋の壁全面を本棚、そして洗面所の壁の空きスペースに下着入れを増設、廊下も全てクローゼットの仕様にしました。

  • 収納が増えたのはとてもよかったのですが、部屋の壁一面を本棚にしたことで、隣の部屋との距離が縮まってしまい、遮断の壁が薄くなることで音が響くようになってしまいました。
  • また、洗面所に増設した下着入れの棚は沢山入るのですが、奥が深すぎて奥まで下着を入れると手が届かず、結局実質的には手前のスペースにしか物が置けない状況になっています。
  • 廊下のクローゼットは扉を開けて洋服を選んでいると、廊下の幅の都合上その後ろで人が廊下を通れなくなってしまい、加えてクローゼットの中にライトがないので、暗くて洋服を選ぶのにも一苦労です。

 

自分の好みの間取りと仕様にできたことはとても嬉しく満足でしたが、ただそれが

  • 実際には使いにくい

ということで、結果としてはなんとも言えないとても残念な気持ちになっています。

 

セミオーダーマンションでの失敗は素人視点が原因

そして今回こういう事態になった原因は、

  • 一番は欲張りすぎたことだと思っています。

セミオーダーできる嬉しさに盛り上がってしまい、現実的な視点が少し欠けていたかもしれません。

 

物事にはそれぞれに適した一般的な基準や決まり、通例というものがあり、それは素人が急に理解できるものではないので、餅は餅屋と言われるように、やはりプロに相談して、専門家としての視点できちんとチェックしてもらうことが必要でした。

 

その点については、今回のケースでは打ち合わせをした担当者の方はこちらの要望はほぼ100%取り入れてくれ、その部分についてはありがたかったですが、

  • プロの視点でのアドバイスをいただけなかったことは、少し残念に感じています。

現実的に、できることと、適していることは違います。

  • できるかできないかよりも、やっていいか、よくないか、の切り口から物事を見ればよかったと反省しています。

 

今回のことはいい経験となり、不便さも含めて自分でセミオーダーした住宅に愛着はもちろんありますが、住宅の購入は一生のことですし、そう何回もある機会ではないので、

やはり一番重要なのは焦らず冷静に慎重に物事を進めることではないかと思います。

神奈川県AS様