【要確認】吹き抜けのある建売住宅のメリットとデメリット

戸建の吹き抜け天井

「天井に吹き抜けのある建売住宅はオシャレ」というイメージを持っている人は多いと思います。

吹き抜けがあることで開放的になり、天井にはファンが回っているようなリビングをモデルハウスやTVコマーシャルで見かけたりもします。

そこで今回は、吹き抜け付きの建売のメリットとデメリットに加え、実際の購入者の体験談も合わせてご紹介します。

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吹き抜けのある建売のメリット

見た目がオシャレ

最大のメリットはやはり見た目がオシャレに見えるということです。吹き抜けがあることで、空間的なデザイン性が生まれますし、天井にファンを吊り下げることで更にオシャレな空間を造り上げることも可能です。

 

開放的

吹き抜けがあることで、天井高は3メートルは超えてくるはず。一般的な戸建が2.4m~2.5mくらいが多いと考えても、かなりの天井高となり、圧迫感もなく、広々と開放的になります。

 

吹き抜けのある建売のデメリット

電気代が高くなる

空間が広くなるぶん、リビングを温めたり冷やしたりするにはその分の力が必要となり、吹き抜けがないリビングよりも電気代が高くなります。

 

窓掃除・照明交換

吹き抜け上部にある窓掃除と照明の交換は一苦労となります。窓・シーリング(照明取付場所)まで届く脚立があれば自身でも交換ができますが、購入しなければいけませんし、普段置いておくところも確保しなければなりません(最近では脚立のレンタルをできたりするのかもしれませんが)。

 

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未完成建売の場合はモデルハウスや同仕様の建物で確認

吹き抜けありの戸建に住んだことがない人にとっては、購入前にモデルハウスや、同じ施工会社が建てた建売を見学してみることは、イメージをつかむために非常に重要です。実際に見た上で、吹き抜けの開放感とデザイン性とデメリット部分を天秤にかけて、夫婦で話し合うことが大切です。

どんな建築中の建売でもそうですが、同じ施工会社が建てた物件やモデルハウスの見学、ショールームでの説明を受ける(プレゼンテーションとも言う)のうちのどれかを体験しておくべきです。そうでないと、売買契約後に「こんなはずじゃなかった」ということになりかねません。

 

ここで、吹き抜け付きの建売を購入した方の体験談をご紹介します。

 

体験談:吹き抜け付き建売住宅に住んで気になった3つのこと

東京都30代女性

東京都で建売住宅を2017年に購入しました。立地の割に値段がお手頃なのと、敷地の広さも標準的であることから、購入を決めました。

最初は立地にばかり目がいっていましたが、ある日気になることがでてきました。それは、大きくて広い吹き抜けがあることです。

 

①小さい子供の落下リスク

最初は何も気にしていませんでしたが、小さい子どもがいる私としては、腰壁が低く、活動的になると簡単に登れてしまう、つまりは2階から吹き抜けに落ちてしまわないか非常に心配になりました。

落下防止については、DIYで夫が柵をつくり、登れず落ちることのない対策をしましたが、工務店などに見積りをとると、それなりに費用がかかりそうでした。

こういった吹き抜けからリビングに落ちてしまいそうな設計になっている場合もあるため、小さなお子様がいる夫婦は事前にリスクを要確認。

 

②光熱費

また、吹き抜けから採光も多少は入ってきますが、高さがそれなりにあることから、光熱費が上がっていないかも気になりだしました。

また、光熱費については、極力不要な時間は暖房をつかわないようにしたり、床暖房とエアコンを併用しながら様子をみています。

光熱費は、最初の一年目なので、比較ができないのが残念ですが、一般的な金額と同じくらいか、やや高めの感じがします。冬場だと、高い時期は電気ガスで2万円くらいです。

 

③窓の掃除

吹き抜けは、あると素敵であることは間違いありませんが、 あとから気づくことも多くあります。他でいえば、吹き抜けに設置された窓の掃除もいずれは考えなければなりません。

普通では手が届かないことや、※FIX窓のため外側はハシゴがないと、とても手が届かない状況です。外側は付近の砂などが舞うと、かなり汚れるので、こまめにお手入れしたい場所のひとつになっています。

※FIX窓=はめ殺しの窓。開閉できない窓のこと。

 

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建築中建売ではイメージを持ちモデルハウスの見学も

建売購入の際、まだ建物が建っていないので、なかなかイメージがつきにくかったです。図面は見ましたが、それを三次元的にイメージできていない部分が多かったように思えます。

断面図というものが建物図面にありますので、空間の広さはある程度把握できます。果物を半分に切ると断面が見れるというのと同じ要領で建物を見るということです。

関連記事:建築中の建売物件購入。3階の収納も部屋も使い物にならない!?

予めイメージできていれば、様々なデメリットも理解した上で購入できたのではないかと思います。建物完成前に購入を決める際は、似た物件やモデルハウスをよく吟味してから決断されることが大切です。

体験談おわり

 

まとめ

吹き抜けのある建売住宅についての体験談のご紹介でした。今回のポイントをまとめておきます。

吹き抜けのある建売
  • 見た目はオシャレであり開放的な空間となる
  • 電気代は高くなる
  • 吹き抜け部分の窓掃除と照明交換は脚立が必要
  • 建築中の建売の場合、事前に断面図での確認+モデルハウスでのイメージをしておく

吹き抜けの建売というのはオシャレかつ開放的な空間を演出してくれる一方で、こういったデメリットな側面も持っているため、夫婦でよく相談して検討してみて下さい。

 

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追記【体験談①】注文住宅営業マンがお客様より聞いた吹き抜けのデメリット

『福岡県20代男性の注文住宅営業マンより』

私は注文住宅の営業マンとして知り合ったお客様(福岡県30代男性)から、その方の親族の工務店にて建築をしたお客様より聞いたお話です。

(知り合いの工務店で家を建てるメリットとデメリットについて)

2016年の3月に引き渡しが完了して2年が過ぎており、突然のお電話だったので非常に驚いたので、今後お家づくりをされる方の参考になれば幸いです。

 

電気代

そのお客様はいくつか失敗したと嘆いていらっしゃったのですが、一番ひどかったと言っているのがリビングに吹き抜けを作ったことが原因とのことでした。

吹き抜けにすると開放感があって気持ちがいいとのことで作ったようですが、1階をリビングにして冬場に暖房をつけるとリビングが寒いとのことでした。

暖かい空気は上に、冷たい空気は下に下がるという空気の流れは避けることはできず、どんどんエアコンを使用してしまう為に、電気代の請求が高額になって焦ったので普通こんなもんなのかと相談を受けました。

金額を聞いて愕然としたのですがオール電化でもなく電気代だけで月30,000円の請求がきたようでした。

福岡県でこの請求は以上なのではないかとも感じたのですが、ペットのワンちゃんを飼っているので、仕事に行く間もずっとエアコンをつけっぱなしが通常とのことでした。

ランニングコストだけを考えるだけでも非常にもったいない気がしますね。

(ZEH(ゼッチ)の普及によって電気代を数百円/月にすることができた!)

 

確かに私もこうした注文住宅営業の経験をするまでは、もし吹き抜けがあったら2階からリビングを見下ろせて、今の家では考えることができない非日常感が味わえるので良さそうな気がしていましたが、見た目以上に大切な部分もあるようです。

2階から見えるのはメリットでもあり、常にだれかに見られているという感じがするデメリットにもなるとのことでした。

 

また、リビングをシアタールームのようにして5、1chのスピーカーをつけているので2階の部屋まで音が丸聞こえとのことでした。

ご主人の趣味でつけたはずなのに丸聞こえで、奥様が嫌な顔をするので、ゆっくり落ち着いて映画を見ることでさえ気がひける状況とのことで非常にかわいそうだなと感じました。

シアタールームを吹き抜けで作りたいとお考えの方は、1部屋専用の部屋を設けたほうがいいかもしれませんね。

(ホームシアターを諦め切れずシアタースペースを〇〇で実現!)

 

先をみたマイホーム計画を

現金で住宅をドンッ!と購入できる方はいいかもしれませんが、なかなかそうはいきません。

住宅ローンの返済と常にかかってくる光熱費も念頭に入れてお家づくりをすることをお勧めします。

素敵な外観、素敵な内装は住宅ローンを支払う20年、30年後にも同じ気持ちでいられますか?

流行というものはファッションでもなんでも流れがあるので、その時の気持ちに流されて決めるのは気をつけましょう。

もし、これからお家づくりをされる方の参考に少しでもなれば幸いです。

【関連】イメージ不足でマイホームの間取り失敗しました

 

追記【体験談②】2階リビングを吹き抜けに。夏に暑いというデメリットを知った

『兵庫県50代男性より』

2000年代の初めに家を建てました。

我が家には2Fにリビングがあります。一番多くの時間をここで過ごすからと、リビングを「開放感があり、明るいリビング」にしました。

開放感とは、吹き抜けになっていて天井が高いということです。ロフトがあるので、普通の2階建ての家よりは天井が高いです(正確には、天井が無いと言えましょうか。上を見上げると屋根の裏側が見えます)。

また、明るいとは、天窓があることと、リビング南側の壁上部にはめ殺しの細長い窓があるということです。採光がしっかりできて明るいのです。

初めての夏を迎えるまでは、それはそれは気持ちのいい生活を送っていました・・・。

 

夏暑い

暑いのです。真夏には仕事から帰ると真っ先にエアコン表示部の室内温度を見るのが日課になりました。最高で40度を見ました。無茶苦茶暑いのです。

エアコンを付けても涼しくならず、扇風機も付けて風を感じてようやく人心地が付く感じです。

「開放感があり明るい」ことが完全に裏目に出たと思いました。

【灼熱地獄】大きな窓にしたら夏が暑い!明るい家を目指した代償

 

暑さ対策

1年目の夏をなんとか乗り超えましたが、これじゃダメだと思い、何か対策は取れないかと設計士に相談しました。

ロフトにもう1台エアコンを設置するというのが分かりやすい解決策ですが、なんとも無駄というか勿体ないというか、電気代がかさむし即座に却下。結果、以下の対策を取りました。

 

①ロフトにタイマー付きの換気扇

熱せられた空気は上昇するので、その空気をロフトに付けた換気扇で外に出してしまおうという考えです。

換気扇といってもキッチンで使うようなものではなく、直径が10cm程度の小さいものです。タイマー付きという点がミソで、日中の暑い時間帯に勝手にファンが回り、夜には切れるというものです。

結果は・・・よくわかりません。無いよりはマシかな、程度だと思います。というのは、次の対策が有効だったからです。

 

②簡易天井を設けた

エアコンの効きが悪いのは冷やすべき空間が広すぎるからではないか、ならばその空間を狭くすればいいんじゃないかという発想から生まれたアイデアです。

本物の天井を取り付けるのは金銭面からも見た目からも嫌でしたので、着脱が可能でかつ簡単なものという条件で考えました。

あれこれアイデアを出し合った結果、障子紙に落ち着きました。普通の障子紙ではなく、紙の片側にフィルムがコーティングされているものです。これを、リビングの天井部分全面に取り付けました。

すると、驚くほどの変化があったのです。「涼しい!」と。

ロフトへの階段部分とかに隙間はあるので完璧に冷却空間を小さくできているわけではないのですが、それでも充分に涼しいと感じることができました。

 

蛇足ですが、一言で「取り付けた」というのは簡単で、ここには相当の苦労がありました。取り付けはこういう方法です。

リビングの東西方向の壁の上部に長押(なげし:柱間に渡す横木。ハンガーを引っ掛けたりできるようなもの)を取り付けました。そこに障子紙を挟み込むというやり方です。

東西方向両側でこれを行うと障子紙の幅分(1m弱)の天井ができあがるわけです。それを我が家の場合で6回繰り返すと完成です。

初回は電球のコードを回避するために切れ込みをいれたりと取り付けに苦労しましたが、2年目以降は慣れたので取り付けは1~2時間でできるようになりました。障子紙も強いので再利用してます。

 

アドバイス

家を建てる前、私と妻はリフォームやお宅拝見的な番組を見て、住宅雑誌を読んで理想の家を考えていたのですが、表層的な事柄だけでは分からないことってあるんだなと痛感しました。

なかなかそういう番組や雑誌ではネガティブなことは言いませんよね。見た目の綺麗さや快適さを重視して、実際に住んでの不具合やマイナス点は出てこない。

アドバイス
  • ネガティブなことはなかなか情報が入らないから、ネット情報などリアルな声を確認するべき。
  • 年を通して生活をイメージすること(夏の暑さ、冬の寒さ、梅雨時期の湿気など)
  • 住んでみて、生活してみて初めてわかることはたくさんある。いい意味での諦める気持ちは必要。

 

とはいえ、私は今の家をとても気に入っています。だって、夏とそれ以外の季節で部屋の見え方が違うんですよ。「素敵」とポジティブに思っています。



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戸建の吹き抜け天井