建売が安い理由とは?

「建売はなぜ安いのか?」「安いけど大丈夫?」

などと思う人も多いと思います。

そこで今回は、建売の安さの理由について話していきます。

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建売が安い理由

生産数

まずは『大量生産』です。

トヨタの車の生産を考えてみます。ライン作業でフル稼働し、同じ車をずっと作り続けます。

そのための材料も大量に発注することで、品質を下げずにコストを下げて仕入れることができます。

 

一方で高級車のフェラーリはどうでしょうか?

世界で1,000台だけなどの、『数量限定生産』をし、付加価値をつけて販売します。

当然、材料一つにしても仕入コストは高めです。

正に大手ハウスメーカーの完全注文住宅と呼べます。

 

でも話しましたが同じ材料を多く注文するので、トータル的にコストダウンをはかることができています。

こういったマーケット戦略で日本で有名な建売会社グループは、飯田グループホールディングスさんや、オープンハウスグループです。

どちらも上場会社で資金力がありますね。

建物を安く建てられる

当然、仕入れコストも下がりますし、自社で建物を建てるため安く建てられます。

また、事業主である売主の不動産会社が建物の建築を、他のハウスメーカーに外注することも多いです。

東京23区では、オープンハウスデベロップメントさんや三栄建築設計さんなどに頼むことが多いです。

 

ここでも、売主は一般の人よりも安く建てられます。

理由としては、支払い能力があり、リピートして建売の建築をお願いするからというのがまず一つ。

もう一つは、手間がかからないということです。

間取り、カラーセレクトなどなど、プロなのでスピーディに決定して、あとは外注先のハウスメーカーに任せます。

土地の仕入れが安い

建売の売主は安く土地を仕入れることができます。

不動産のプロとして日々情報がたくさんくるからです。

ここは、土地を探している人がなかなか見つからないという理由の一つにもなっています。

参考⇒土地探しは見つからない。ポイントをおさえた探し方をしよう

 

また、一般の人達が手が届かない100坪以上あるような大きな土地(地域によって差はあり)も売主は買うことができます。

そしてその土地を分割して建売を建てていきます。

一般の人が大きな土地を持っていても、分割して不特定多数の人に販売してはいけないという決まりがあります(宅地建物取引業法)。

地域によって認められるケースはあるそうです(東京は不可)。

そのため、不動産会社に必然的に土地情報は集まります。

そして、買える人が少ないということは、その分値段が安くなります。

このように、割安で仕入れた土地に建物を建てて、土地と建物をセットで販売していきます。

早く建てられる

工事期間を短縮することで、さらに安い価格を提供できるようになります。

工期が短いと、なぜ安くできるのか?

ほとんどの売主は土地と建物の仕入をお金を借りておこなっています。

銀行から事業融資を受けているのです。

当然、お金を借りれば日々金利が発生します。

売主としてはできるだけ早く引き渡しをして、お金を買主からもらい銀行にお金を返したいいところです。

建売は建物が完成してからでないと引き渡しできないので、できるだけ早く建てることを目標とします。

そのため、各会社ではノウハウを突き詰め、「より早くよい建物を建てる」ための企業努力を行っています。

このように工期が短くなってくると、結果的にその分安い販売価格を提供できるようになるというわけです。

早く建てるというのは、“質”を落として突貫工事をするということではありません。

人件費の削減

これは、「たくさん建売を建てる」ことと「建物を早く建てる」ことで実現できます。

どういうことかというと、職人さんにコンスタントに仕事を頼むことで、経費を抑えることができているのです。

 

例えば大工さんの場合、頼まれた現場にいきます。

大工さん自身が建売現場に入って仕事をするのは通常3~4ヶ月です。

それが終われば、また次の仕事をしなければいけないので別の仕事を探します。

そして別の会社の仕事を取れたとして、別の建売を別の建て方や決まりの中で建てていきます。

そしてまた3~4ヶ月で仕事が終わり次です。

大工さんというのは、この繰り返しになることが普通です。

 

そこで、売主や売主に任せられたハウスメーカーはこう考えます。

「自分たちは定期的に建売を建てる。だから、同じ大工さんに建ててもらえば、同じ建て方をするのでスムーズに建てることができる。さらに、大工さんにとっても次の仕事への対応を考えるとメリットはある」

こう考え、今後継続して仕事をお願いすることを条件に、大工さんに払う金額を少し抑えてお願いするのです。

それぞれの大工さんの考え方にもよりますが、お互いにWINWINの関係を築けることになります。

これは、大工さんばかりでなく、設計士さん・基礎工事屋さん・ガス屋さん・水道屋さん・電気屋さん・クロス屋さん・外構屋さんなど全てにあてはまることです。

自社施工について

よく『当社は自社施工』という言葉がありますが、自社施工とは自社の社員で建物を建てている訳ではありません。

自社で材料と職人さんを発注しているという意味です。

なので、今回A社の現場で働いた職人さんが、次の現場はB社で働くという流れは普通です。

A社は一部上場の大手ハウスメーカーで、B社は中小企業の工務店ということも当然あります。

 

まとめ

以上が建売が安い理由についてでした。

売主とハウスメーカーの企業努力があり、注文住宅よりも安い価格を提供できているということになります。

建売も年々“質”が上がってきているのを肌で感じます。

くれぐれも「安かろう悪かろう」という偏見はやめましょう。

参考記事⇒【基本】建売は注文住宅より安い

 

【関連】新築一戸建て(建売)購入契約後~引き渡しまでの流れを解説



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