完全同居の二世帯住宅はストレスがたまり失敗しやすいのか?

完全同居型タイプで水回り、キッチンなどを共有する2世帯住宅にいざ住んでみると、生活における価値観の違いなどが大きいためにストレスがたまり結果的に失敗しました。

 後から思えば最大の原因は建てる前に皆が本音を言わず建前で2世帯住宅そのものを計画したことです。

 これから2世帯住宅を建てることを考えている方々は、必ず皆本音で打ち合わせをして下さい。建てた後の後悔では時すでに遅しです。

 

完全同居型と完全分離型の二世帯住宅とは

私がマイホーム購入を考え始めたきっかけは自分の結婚でした。

実家は父親の持家で、これまで1世帯として同居をしていましたが、私が結婚してしばらくは実家を出て別居生活をしていました。

両親は年齢的には高齢という訳ではありませんが、やはり子供として離れて両親だけで生活をしているということに、健康面や防犯・安全面での見えないことへの不安があり、実家を建て直して2世帯で同居をすることを考えました。

 

2世帯同居には、大きく分けて

  1. 同じ建物の中で居住空間を完全に分ける完全2世帯住宅
  2. 水回り等の設備は共有をする同居型2世帯住宅

の2つのパターンがありますが、この選択の成功・失敗がその後の生活に大きな影響を与えます。

ご覧頂いている皆さんがこの選択を持たれている様でしたら、慎重な決定を頂く事をお勧め致します。

私の判断は、現時点では残念ながら失敗したと言えます。

 

2世帯住宅の方向性に決定

私の実家と妻の実家は家同士の距離も近く、たまたまではありますが、全く知らない間柄ではありませんでした。

私達夫婦が私の実家に入れば、

  • 両方の家の様子も分かり心配事も減る
  • 経済的なメリットも少なくはない

その為、私達夫婦の中では2世帯同居という方向はすんなりと決定となり、双方の両親との相談を始めました。

 

まずは私の両親と相談をしましたが、特に反対する様な話もなく、2世帯同居の方向で話が進んで行きました。

次に妻の両親とも私の両親との2世帯同居をする方向性で考えている事を話しましたが、こちらも特には反対をされる事もなく終わりました。

妻の両親へは、意見をもらうというよりは報告的な話になってしまったのかなと思います。

 

完全分離型・同居型二世帯住宅のメリット・デメリット

 

2世帯同居が決まり、先の2パターン

  1. 完全分離型2世帯住宅
  2. 同居型2世帯住宅

のどちらを選ぶかを決めなくてはいけませんが、一般的に

  1. 完全分離型は各世帯のプライバシーは守られるが2世帯分の設備が必要になるため、2世帯分の設備費用やそれを設置するためのある程度建築面積が必要になり、それと比例して建築費が高くなる。
  2. 同居型2世帯住宅は重複設備がなく建築費が抑えられるが、2世帯が一定の干渉状態になるため、2世帯間の円満な関係が必要不可欠になる。

というそれぞれにメリットデメリットがあると思います。

 

同居型二世帯住宅に決定

私達には潤沢な予算があった訳ではないこともありますが、2世帯間の関係には全く問題を感じておらず、2世帯そろっての家族になりたかったため、②の同居型2世帯住宅を選択しました。

この選択についても、私達夫婦、同居する私の両親、妻の両親で方向性を話しましたが、以前の話と同様にすんなりと理解をしてもらえ、ハウスメーカーとの打ち合わせへと進んで行きました。

 

完全同居型の2世帯住宅は結果的に失敗

 

その後、同居型2世帯住宅が滞りなく建ち、2世帯での同居生活が始まりましたが、やはりこれまで過ごしてきた環境や習慣、価値観の違いから、両親と私達夫婦との間に衝突する事が出てきてしまい、家の中がギクシャクするようになってしまいました。

 

2世帯住宅の計画時点で皆本音で話していなかった

今にして思えば、私の両親や妻の両親と2世帯同居について話し合った時、双方が相手に対して気を使ってしまい、同居に対する心配や不安、もっと言えば「同居は嫌」という気持ちが何処かにあっても、その気持ちを言わずに済ませてしまったのではないかと思います。

私自身「きっと○○という事なのだろう」という自分の想像や憶測で判断していたところは確かにありましたし、妻の両親からも「本当は上手くいくのか心配だった」と後から話をされたりもしました。

 

二世帯住宅計画は親世帯・子世帯関係なく本音で話し合いを

日本人は「言わずとも察する」という相手への配慮や気遣いが慣習としてあり、これは称賛される日本人の心だと思います。

ですが

  • 言わなければ伝わらない
  • 言ってもらわなければ分からない

ということも事実ですので、複数世帯での同居を考えられている皆さんには、施主、同居予定の親や子世帯等の立場は別として、本音で話し合う事が最も重要なことだと思います。

 

日本人ゆえの失敗をされず、今後の人生が平穏豊かな毎日となりますようお祈り申し上げます。

長野県O様