【埋蔵文化財包蔵地で新築】注文住宅なら知っておかないとマズイ!

緑の大地の古墳

注文住宅を新築予定の方へ。

その土地は埋蔵文化財包蔵地(まいぞうぶんかざいほうぞうち)ではありませんか?もしそうだとしたら注意が必要です。

埋蔵文化財包蔵地とは

簡単に言うと、遺跡が出てくるかもしれない土地のことです。

そこで今回は、こんな体験談のご紹介です。

体験談概要
  • 実家を新築注文住宅で建て替え
  • 土地が埋蔵文化財包蔵地に入っていた
  • 各種手続きや掘ると瓦の出現などあり
  • 予定より新築工期は長く、予定外の家賃支払いも発生

【反省点】埋蔵文化財包蔵地での新築では工期を長めにみておくべきである

埋蔵文化財包蔵地での新築!予定より長くかかったがなんとか無事に完了!

京都市上京区 女性

実家を建て直した体験をお話しさせて頂きます。

私の実家は、京都市上京区にあります。東に5分程で京都御苑に遊びに行ける場所です。幼い頃は、友達と学校が終わるとよく遊びに行ったものでした。

両親も、高齢となり、実家を建て替えて2世帯住宅にして同居する事になりました。両親も、少しは資金的に協力をしてくれ、私たちの住んでいるマンションも予想していた金額以上に売却ができたので、建築に踏み切りました。

元々、私の祖父の頃は、呉服屋を営んでいたので自宅自体はいわゆる京町家です。京町家リノベーションが流行っており、それを専門にする工務店まであるのです。

 

リノベーションではなく新築することに

当初は、改築リノベーションの方向で話が進んでいたのですが、結構相当な費用がかかり、新築した方が安くつく事が分かってきました。

外観をそのまま残したいとする両親も、費用がかかり過ぎると諦めてくれましたので、新築する事にしました。

ハウスメーカーの二世帯住宅を見学に行きましたが、鰻の寝床と言われている京都独特の奥に長細い土地の為、希望通りのものがありませんでした。

インターネットでも検索をして、地元の建設会社3社に無料の範囲内で見積をしてもらう事にしました。

 

【問題発生】新築を建てたい場所は埋蔵文化財包蔵地

どの建設会社も木造の2階建てをご提案頂き、その中から外観が今までの外観によく似た提案をしてくださった業者に決めて契約をしました。

そこまでは、順調極まりない限りでした。しかし、建築許可を出す上で大きな問題が発覚したのです。

最初に触れましたが、京都御苑まで歩いて5分程の距離の自宅です。「埋蔵文化財包蔵地」にあたる場所だったのです。建築業社も、最初にその話はしてくださっていたのですが、カンタンに考えていたので驚きの連続。

また、当初予定の工期が1ヶ月半遅れてしまいました。まず、古屋を解体し測量をやり直しました。築年数が分からない家ですので、お隣の方にも立ち会って頂きながら土地境界線を明確にし測量しました。

すると、30坪程と思っていたところが38坪ある事がわかりました。125平米の土地が我が家の土地でした。

昔と今では測量技術に差があるため、土地の広さに誤差が出ることはよくあります。

 

埋蔵文化財包蔵地での新築ならではの手続き

「埋蔵文化財包蔵地」の中でも、一般遺跡に準ずる地域だったので30坪なら100平米以下であり、書類を提出するだけだったのです。

しかし、実測すると123.5平米であり、100平米以上の土地とみなされ書類提出も必要な上、京都市の立会調査の対象となってしまいました。

ほとんどを業者が代行してくれましたが、設計計画が立つと2ヶ月前までに市側と事前協議があり、指導に従い書類を作成し提出、工事開始前に連絡と、普通の建築許可申請とは時間と手間がかかります。

 

掘ると「瓦」が出現!

基礎掘削工事を始めると立会調査がありました。

掘削工事をはじめて直ぐに、瓦が出てきたのです。報告を受けて、家族はビックリ、建築業者は青ざめたと聞いています。

しかし、埋蔵文化財研究所の方は、「やっぱり出てきましたか!」との対応でした。

奈良とは違い、京都は1200年以上も前から人々が住み続け、文献も残っているので何メートル掘ると出てきそうな物が予想できるんだそうです。

結局、出土品の瓦が数点と井戸の跡(木枠)が見つかり、数日で終わる掘削作業が3週間かかりました。

室町後期の瓦だったそうですが、重要遺跡の物ではなかったので工事は実行することができました。

 

埋蔵文化財包蔵地での新築は予定より長くかかった

心配していた発掘作業費でしたが、行政負担と聞いて一安心しました。手作業で発掘されていたので、人件費を考えると自己負担なら結構な金額になるのではないかと思います。

ただ、実家は平地になり、私たちが住んでいたマンションも契約上、新居完成前に引越しをしなくてはならなく、賃貸物件を借りて2世帯の生活を始めていましたので、当初の計画より3ヶ月分の家賃が余計に必要となりました。

 

最後に余談ですが、父親が「どこのどなたか分からないが、先人から受け継いだ土地。これからも大切にして、代々受け継いでいきたいな。」と言っていました。

私自身も、同じ思いです。息子たちも、心からそう思える大人へと育って欲しいと願っています。






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