家を建てる時に知り合いだからって手間賃の相場を知らなければ後悔しますよ


父親は建設関係。
家を建てる際に、仕事上付き合いのある職人さんへ応援をお願いして建てていった時の体験談です。
そこでのデメリットとは?

知人の協力を得て建てた注文住宅には落とし穴が・神奈川県K様

我が家は、父と母、そして私の3人暮らし。

父も母もそれぞれの両親とあまり仲が良くなく、家を建てるにあたっても、援助を受けるといったことは初めから話にもあがりませんでした(その代わり、同居や老後の世話という話も出ませんでしたが)。

ですが,それでもやはり自分の持ち物として好きにできるマイホームは、家族全員の憧れでした。

 

安い金額ではない買い物です。

田舎なので地価は比較的安かったのですが、土地を安く買ったとしても、家を建てるのには工事費も材料費も必要です。

人件費を含めて、相当にかかります。

祖父母からの援助はない、すべて自分たちだけで工面するしかない。

それでもマイホームを持てたポイントとなったのは、私が大人になっても同居のままだったのと、父が建設業を営んでいたことです。

大工仕事は、父がおこなえます。

タイル貼りや壁塗りなども、自分の家ならまあいいかというレベルでできます。

となれば、父ができる部分の人件費は不要となります。

父がおこなえない水道工事や電気配線などは、父の知人が格安でやってくれると言ってくれました。

 

もちろん、私たち家族もやれることはやります。

セメントをこねたり、タイルを貼ったり、鉄筋を番線で結んだり、ブロックを運んだり…意外と、女性でもできる手元仕事って多いんですよ。

足りない部分はもちろん他の業者さんにも依頼しましたが、大部分は父と知人の方で施工を勧めました。

そうして、知人の方の協力で施工が進んだ我が家ですが、落とし穴はそこにこそありました…。

 

知人の方は、格安で施工に関わってくれたと言っていました。

「あんたのとこには、世話になってるからな。材料費はほとんど原価だけど、まあ厚意だよ。

手間賃も大幅に負けてやっから。日程も、どうにか工面して来るよ」

と言ってくれていました。

言ってくれていた、というのが、まず一つ目の落とし穴です。

材料費はほとんど原価、手間賃もまけると言ってくれていたけれど、それはその方の自己申告です。

実際はどうなのか…。

「俺のツテがあったおかげだな!」

と自慢げに笑う父の横で、母は複雑な顔をしていました。

その理由は、家が建って数ヵ月後に分かりました。

 

うちの経理をしてくれていた会計事務所さんから、ある日、

「普通以上の金額取られてますよ」

と聞いてしまったのです。

母はそれを知っていたそうです。

けれど、父のツテで来てくださった方で、これからも仕事で関わる方だから言えなかった…と。

これからも仕事で関わる方だから、必要以上に気を使わなくてはいけなかったのです。

 

知人が施工に来てくれていることで、私たち家族は必要以上に気を使いました。

10時と15時にお茶とお菓子を出し、お昼にはお茶とお味噌汁を用意していました。

時にはお昼ご飯そのものをお出しすることもありました。

知人の方の手下のように手元仕事を言いつけられ、小間使いのように使われもしました。

「作業が遅くなっちまった」と言われれば、

「遅くなるまで仕事をさせてすみません」

とお土産を持たせ、手間賃にも言われた金額よりも色をつけてお渡ししていました。

トイレも水道も、もちろん好きに使われました。

おまけに、一般の施工だったら気を遣うだろうところを気遣ってもらえず、土足の出入りや粉塵など、養生が甘くて汚れ放題でした。

もちろん、完成後の掃除なんてやっていってくれません。

住めるようにするために掃除するのは、大変でした。

「日程を工面して来てやる」

と言ってくれましたが、実際は、

「今日は他の施工が入っているから行けない」

と言われることが多く、他が暇なときに来ていたようです。

そこまでする必要も、黙って我慢していることもなかったのかもしれません。

けど、相手は同業者です。

ここでうちが悪く思われたら、あとの仕事にどう影響するかわかりません。

うちが悪く思われるわけにはいかない。

したてに出るしかないのです。

 

その方はちょっと粗忽な方で、施工中に荷物を落として、玄関のタイルが割れてしまったことがありました。

もうタイルの目地も埋めたあとで、直すとしたらタイルを剥がすしかありません。

結構なお仕事です。

責任をとってやってもらうか、せめてタイルの弁償くらいはしてもらうことになるかと思いきや…

笑ってごまかされましたよ。

「別に何ってわけじゃねえからよ! 目地が埋まってるから、住むのに支障はねえから!」と。

ほかにも…その方のミスで、のちに雨漏りと漏電がおこりました。

その方が、不必要な場所に穴を開けてしまっていたのです。

それでも、それを施工ミスだと指摘はできませんでした。

別の業者に、その方には知れないように修理を依頼しました。

 

書き出すと、本当…どうしてここまで我慢しなきゃいけなかったのか、わからないくらいです。
けれど、仕事上の関係がある方です。

まして、厚意を全面的に押し出されています。

そう思うと、どうしてもなにも言えなくなっていたのです。

 

 

結局は、普通にツテのない業者を頼んで家を建てたほうが、安く上がったような気がします。

要らない気苦労と手間と、心労を負わされただけのようでした。

それでも家を建てられたのは、父がその分を頑張ったからですから、父を責めることはできないのですが。

人の厚意を悪く思いたくはありませんが、返って面倒なことになりがちです。

厚意を前面に押し出されているからこそ、迷惑を被っても、口をつぐむことしかできません。

これから家を建てる方は、人の協力を受ける前に、ちょっとご注意なさったほうが良いですよ。

K様より





 

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