二世帯住宅で後悔しないために実際に建てた方々から学ぶ【計画は重要】

茶色い二世帯住宅のイラスト

不動産会社slopeの坂です。

二世帯住宅の建築を考えている方へ。

今回は二世帯住宅を建てた方々の、いわゆる後悔談をご紹介していきます。

私自身も、二世帯で住んだ経験は今のところないのですが、体験談を読み、いろいろと勉強となるところがありました。

今後検討している方は、ぜひ参考下さい。

それでは、まずは体験談のご紹介からです。

【体験談】後悔は独断で進んでいったこと

■大阪府H様

大手ハウスメーカーで注文建築の二世帯住宅を建てました。

主人・私・生後半年の息子、そして主人の父親との二世帯住宅です。

私が注文住宅に魅力を感じたのは、自分の理想通りの家を建てられることでした。

しかし、理想通りの家は自分の中で描いた夢や妄想のイメージだけでは完成しないのが現実でした。

もちろん新築住宅は綺麗で、今までの賃貸住宅とは比べ物にならない程の住みやすさや心地よさがあり幸せです。

しかし、私が想像していたマイホームとはいきませんでした。

 

私達夫婦はもともと中古戸建の賃貸に住んでいたのですが、古い木造住宅だったため、ネズミの音がストレスになり賃貸マンションへの引っ越しを考えていました。

そんな時にたまたま立ち寄ったのが、現在のマイホームを建てた大手ハウスメーカーのモデルハウスでした。

2~3年後には新築戸建に住みたいね、と漠然と夫婦で話していたため、貯金すべき額を明確にしたく勉強がてらに説明を受けました。

税金のことなど20代前半の私たちには全く訳がわかりませんでした・・・。

主人がお父さんにいろいろと相談したところ、「二世帯住宅はどうか」という話がありました。

私は実の両親とでさえ、二世帯や同居などありえないと思ってました。

主人が唯一自分にできる親孝行かもしれない、とのことだったので私は不器用な主人の親子愛の気持ちにも感動し、「部屋の防音対策とリビングイン階段は絶対」と言うのを条件に二世帯住宅で話をすすめることにしました。

 

私としては賃貸と違い一生モノなので色々なハウスメーカーの見学会などに行き選びたかったです。

家を買うとなると主人の名義で住宅ローン審査が通るのかどうかを先日立ち寄ったモデルハウスに義父と主人が相談しに行ったはずが、そのハウスメーカーで建てることに話は進んでいたのです。

ハウスメーカーの営業マンも義父に主導権があると察し、義父もどんどん話を進めていきました。

主人も義父にイエスマンなところがあるので、今となれば何千万と住宅ローンを払っていくのは私達夫婦なのですが、税金のことや、名義のことなど私達は小耳に挟んだ程度しか理解していません。

もちろん説明会や打ち合わせは私達夫婦と義理父との3人で参加していたため、毎回気を使い、間取りや多額なオプションに関して自分の意見をほとんど言えなかったのが事実です。

今はキッチンやお風呂を世帯別に設置できる二世帯住宅もあるため、検討されてる方も多いのではないかと思いますが、注文建築となればコンセントの位置から窓の位置まで決めれるので想像以上の時間と体力が必要です。

 

二世帯住宅を建てる際はその長い時間をご両親の前で自分の意見を押し通す勇気が必要になります。

私は義理父だけでしたが実際に体験して強くそう思いました。

義父の前ではワガママも言えず、打ち合わせが終わり帰宅すれば主人に相談する、という流れになってました。

家の話題になれば毎回決まって言い争い。

そのため打ち合わせで自分の希望を伝える事も苦痛になり、義父には「君はこだわりが少ないんだね〜」と言われていたのです。

正直、もうどうにでもなれ、と思っていたのが本音です。

もちろんマイホームが建っていく姿をみても何の喜びも感じなくなってました。

 

二世帯住宅になったために私が妥協した点は、部屋の防音、リビングイン階段、部屋数、床暖房、でした。

部屋の防音、床暖房に関しては金額の問題で妥協。

リビングイン階段と部屋数に関しては二世帯住宅になったために叶いませんでした。

唯一、白のフローリング、白のドア、は私の希望通りなのですが、汚れや傷にとても神経質になってしまうので、ナチュラルなブラウン程度にしておけばよかったと思ってます。

白のフローリングはとても開放感がありどんなインテリアにもあいますが、髪の毛一本おとせません。

見た目やデザインも大事ですが、何十年もそこで過ごすとなれば、やはり家は居心地がよく、癒される場所でありたいですね。

注文建築はすべて理想通りになります!

しかし、理想通りの家を建てるには知識が必要です!

そして100万、いや、500万円を惜しまないで下さい!

皆様のマイホームが素敵な場所になりますように。

体験談おわり

【体験談】後悔は急いで決めてしまったこと

■埼玉県S様

主人の両親と同居するために注文住宅にて二世帯住宅のマイホームを建てました。

水場や玄関を別にすることも考えたのですが、土地の広さからして、無駄になるのではないかということから、二世帯同居ですが、すべてを1つにし、普通の家を建てることにしました。

家を作るにあたってこだわったのは、

  • 駐車場をつくること
  • ベランダを広く取ること
  • 階段はリビングからあがること
  • 一階には和室を作ること
  • 外構には花壇を作ること
  • キッチンは対面式にすること
  • トイレは1階と2階両方につけること
  • 2階にも和室をつくること
  • 私たちの寝室は大きく取ること
  • 子供部屋は2つ作ること
  • 収納スペースを多くとること

と盛りだくさんでした。

これらの条件を建築士の方に相談し設計をお願いしました。

我が家の土地は、やや斜めの道と、少し勾配の強い坂道との角地にありました。

そこで、少し勾配の強い方の道から入る方に玄関を建てると、かなりの土地を削り、擁壁にかなりのコストがかかってしまうことがわかりました。

そこで玄関はやや斜めの方の道から入り、車庫も玄関のすぐ隣に作ることにしました。

そうすることでコストは下げられましたが、南側いっぱいに家をたてることで隣の家との間が狭くなり、1階のリビングの日差しが少し弱くなってしまいました。

のちに思ったのは、南側の窓を作るときに、明るさを確保するため、上の方に小窓をいくつかつけておけばよかったかなと思いました。

 

また同居するには部屋数が足りないことも問題でした。父と母が別の部屋を希望したからです。

しかし、土地の広さは決まっているため、部屋を増やすことはできず、しかたなく、一階の和室を母に、二階にも和室を設け、そこは父の部屋にするとともに、子供が大きくなったら洋室に変更し、子供部屋にするという条件でそうすることにしました。

二階に和室を作ると、畳の厚さ分を高くしなくてはならなくなり階段が少し急になるとのこと。

年をとった父が行き来するのには危ないため、畳の厚さを少し薄くして、将来洋室に変更するのも可能な設計にしてもらいました。

また部屋が6畳と狭いため、壁にかけるテレビをつけられるように、壁に補強をしてもらいました。

各部屋にクローゼットや押入れをつけてもらったり、寝室にはウォークインクローゼットもつけてもらったりしましたが、収納スペースとしては全く足りない状況でした。

そこで、ロフトを広めに設計してつけてもらうことにしました。

普段ははしごを壁にかけ、必要なときははしごをかけて上り下りします。

のちに思ったのは、はしごではなく、ちゃんとした階段でいけるようにしたらよかったと思いました。

季節ものの扇風機やファンヒーターなど、大きくて重いものを収納することが多く、はしごでは大変不便だったからです。

また、はしごをかけるときはスペースの関係上、入り口ドアのところにかけなくてはならず、ドアをしめてはしごをかけると、後から入ってきた人が、ガツン!と当たってしまうからです。

キッチンは、料理をするものが孤独を感じぬよう、子供達の顔が見えるようにと対面キッチンを強く希望しましたが、今はむしろ対面キッチンでなくてもよかったのではないかと思うようになりました。

というのも、対面キッチンにするとどうしてもそのぶんスペースを多く取らなくてはならず、ダイニングテーブルをおくスペースが人数の割に狭くなってしまうからです。

子供達がどんどんと成長して大きくなることを考えたら、対面キッチンでなくとも、スペースを広くとれる壁向きキッチンでもよかったです。

ただし、来客などがあった場合は、ごちゃごちゃとしたキッチン用品がみられないという利点もありました。

 

土地を決めてから注文住宅の設計までに約三ヶ月から半年かかりました。

二世帯同居ということもありいろいろなところでもめて、嫌な思いもして苦痛な期間でしたので、急いで決めてしまったところも多かったです。

二世帯住宅を建てるにはやはり、たくさんの住宅を見て将来を想像し、じっくり時間をかけて考える心の余裕が必要なことだと思いました。

子供が小さいときに家を決めなければならない人がたくさんいるかと思いますが、子供をあやしながら家のことを考えるには想像以上に大変なことです。

二世帯住宅は人生においてかなり重要な存在であるマイホームです。

心に余裕を持てるときに建てるのが一番だと思います。

体験談おわり

【体験談】後悔は住宅ローンと焦ったこと

■東京都・男性

今回は私が、都内で二世帯住まいの中古戸建て物件を購入し、実際に生活をした中で体験したエピソードを紹介したいと思います。

私が現在の物件の購入を決めた経緯は、妻が妊娠をし、子育てに適した住まいに引っ越そう、ということになったのがきっかけです。

当時は新婚を機に二人で探した賃貸住宅に住んでいましたが、あくまで夫婦が暮らすための賃貸でしたので、今後は子供と暮らせる部屋をということで、物件の購入を視野に住宅を探すことになりました。

当初はまったく予定をしていませんでしたが、紆余曲折があり、結果的に妻の両親と二世帯住宅を購入することに至りました。

良くある話であると思いますが、都内に住む妻の実家の近くに住むのが後々子育て等をする上で便利であるとの理由から、物件を探す場所に関しては妻の実家の近くの地域に限定して物件探しを始めました。

当時はお互い会社員として共働きをしていましたが、都内の物件に関しては、予定している予算に対して、「選ぶ」と言える程の物件がなく、さまざまな条件に対して、あれこれと優先順位をつけて、妥協をしていきながら物件を探していくことになりました。

条件に関しては、希望のほとんどを妥協し、それでも家族で子供が大きくなるまで過ごすということで、最低でも「3LDKの物件」が必須となりましたが、その地域のマンションの相場を見てみても、一会社員が購入できる物件はなかなか良い物件が出てこず、”待ち”の物件探しをしていくことになりました。

そのような状態で、妻の妊娠期間も進んでいき、引越しなども含めると、物件を決めるまでの時間が迫ってきていましたが、満足できるほど物件探しができていない現状が続いていました。

 

そんな中、妻がひとつの提案を持ち出してきました。

それは、現在の家を一度出て、妻の両親と一緒に妻の実家に住んで、家探しをしたらどうか、と言うものでした。

たしかに、現在の家に関しては、一時的にせよ子育てをし、家族として生活をするのには適していない物件であり、両親の承諾をもらっているとのことで、その提案に乗る形を取りました。

そして、週末に妻の両親を交えて、これからの住まいの話をしていると、妻の母親から思わぬ話を聞くことになりました。

それは、「どうせ一緒に住むなら、今の家(妻の所有:マンション)を貸して、もっと子育てがしやすい物件に一緒に住まないか?」というものでした。

妻は一人娘で私は次男だったため、いずれは妻の両親との生活も想定していましたが、思いよりも早い展開に戸惑っていると、「実は、近くによい物件を見つけてあるから、今度一緒に見に行きましょう」と、なんと既に候補となる物件を見つけている、とのこと。

この手際の良さには正直驚きました。

 

提案された物件を妻の両親と共に見に行きましたが、今まで自分たちで探していたどの物件よりも、魅力的な物件でした。

中古の物件でしたが、築浅の物件で、一軒家。

車を駐車するスペースがあり、多くの収納スペース、広いリビング、日当たりの良い部屋、大きなチッキンなど今まで諦めてきたものの多くが満たされていました。

それもそのはずで、新居の購入にあたり、妻の両親より多少の援助が出る、とのことで紹介された物件は今まで自分たちで探していた予算では紹介されないような物件だったのです。

ただ物件自体は二世帯住宅を想定して作られていた物件ではなく、現に前に住んでいた家族も一家族で住んでいたところを、部屋数や間取りなどを工夫することで、二世帯でも住めるようになる、といった物件でした。

それでも今まで散々予算に悩まされ、あれこれ妥協した物件しか紹介されず、そんな物件しか見てこなかった自分は衝動的に”欲しい”と思ってしまいました。

結果、かなり当初の予算をオーバーしていましたが、多少無理をする形で、その物件を購入し、妻の両親と同居生活を送ることになりました。

 

念願のマイホームが購入され、子供も無事に生まれ、新しい生活が始まりました。

しかし、実際に生活をしていますと、あれこれと想定していなかった生活に関する課題が浮き彫りになってきました。

まずは、多少無理をして住宅ローンを組んでしまったことが生活の中で響いてきました。

頭金や諸経費に関しては、妻の両親の援助を受けましたが、住宅ローンはすべて二人で限度いっぱいまで組むことで対応しました。

そのため、現在よりも収入を下げるわけには行かないのですが、産休中や産後の育児をしながらの仕事に対する想定がなく、妻がこれまでと同様に働くことが難しくなった分に関しては、自分の稼ぎの中から補填をしていかなければならない状況となりました。

これからの生活の中での計画を考えていく中でも、この住宅ローンの問題は選択を制限する要因のひとつとなっています。

また、義両親との同居生活というものに関しても、想定以上に気を使うことが分かりました。

そんな中、玄関やリビングといった共有部分やキッチン、お風呂、トイレなど水周りなどが一世帯分しかないのは、使用方法や生活における落ち着き度に大きな影響を与えました。

収納に関しても、もともと自分は物を少なく生活しており、すっきりした生活を好んでいたのですが、二世帯分のものが一軒に集まることになり、引越しにあたり必要な物の選別は行いましたが、それでも多くの物が集まる形になり、収納部分を越えて物が溢れている生活にも適応していかなければならなくなりました。

合わせて、もちろん育児などで助かる部分は多分にあるのですが、生活におけるスタイルが夫婦で生活をして子育てをしてくという考えから、両親を含めた家族で生活をして、家族の一員として子育てをするというものに変わり、子育てなど家庭内における役割に複雑さが増しました。

 

なんだかんだ、現在は落ち着き、些細ないざこざはあるものの、生活を続けています。

ただ、決めるまでに時間がないなかで、周りからの提案を受けて、現在の生活の形になりましたが、事を焦って進める必要があったのか、今でも疑問に感じることがあります。

当初の予定通り、まずは子供を含めた3人で生活を始め、子供が多少大きくなってから、または、今後2人目の子供が生まれるなど家族の形に変化があった際に、じっくりと現在の生活に変えていくこともできたのではないかと思います。

二世帯住まいという二つの異なる家族がひとつになる生活スタイルを選択する際には、そのタイミングや生活方法に関しては、じっくり話し合いを行ったのち、時間的余裕を持って検討するのがよい選択なのではないでしょうか。

体験談おわり

二世帯住宅で後悔しないために

私自身も現在のところ、二世帯住宅には住んだことがありません。

ですが、今後二世帯住宅を建てるのであれば勉強となる体験談だったと思います。

今回のポイントをまとめてみます。

主張の重要性

親側のみの主張では、当然、子供側には不満がのこる設計となってしまうでしょう。

逆に、子供側のみの主張で進めた場合は、親側に不満が残る設計となってしまうでしょう。

やはり理想的なのは、お互いの世代が意見を出し合い、設計について模索していくことしかありません。

設計士のアドバイスや二世帯住宅に住んでいる方の声にも耳を傾け、模索していくことになってきます。

間取りなどを考えていくなかで、お互い妥協していく箇所も必要となってきてしまいますが、妥協点を話し合って決めることも大切です。

二世帯住宅の設計は大変かもしれませんが、お互いで話しあい、歩み寄り決め手いくほかないと思います。

焦りは禁物

焦って決めて設計した上で、後悔はしたくないものです。

「ああすればよかった」「こうすればよかった」という後悔をしたい人はいないはずです。

体験談でも出てきましたが、特に小さなお子様がいる中での打ち合わせは大変です。

子どもを気にかけながらとなり、想像以上に体力も使い、さらに意見も言わなければならず、負担は大きく、イライラもしてしまうこともあるでしょう。

そういった体力消耗をしている中で、「これでいいや」と急いで決めてしまうことでの後悔はよくあるケースなのだと想定できます。

特に子供の面倒を中心にみる、奥様に負担がもっともかかるものです。

親世代、旦那さん含め、皆でフォローしながら、打ち合わせを進め、納得のいく二世帯住宅を完成することが理想的な形なのだと思います。

支払い

二世帯住宅となると、一世帯の住宅よりも建物も土地も大きくなり、価格の総額も大きくなるのが普通です。

その支払いは、どのようにしていくのかは非常に重要なことです。

  • 物件価格以外にかかる諸費用はどう払うのか?
  • 頭金はどのように払うのか?
  • 住宅ローンはどう組んで払っていくのか?
  • 毎年の固定資産税・都市計画税はどう払うのか?

一世帯であれば考えない支払い面について、二世帯であれば考えなければなりません。

特に、住宅ローンについては、今後も毎月払っていかなければならない大きな借入となります。

借入額そのものが必然的に増える二世帯住宅で、住宅ローンについては十分な計画が必要です。

二世帯住宅を建てるにあたり、支払い面についてはしっかりと二世帯で事前に取り決めをすることは必須と言えます。

 

二世帯住宅は非常に計画性が重要なものだということがわかります。

これから建築を検討している方は、ぜひ二世帯でしっかり計画し、住みよい二世帯住宅を実現下さい。

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