不動産の決済(引き渡し)の流れがいまいちわからないのですが?


【ライター:東京の不動産営業マンK・43歳】

不動産の営業マンをやっていて今まで幾度となく聞かれてきた質問がある。

不動産の決済(引き渡し)の流れがいまいちわからないのですが?

不動産の決済と言えば一般の方にとっては非日常。こんな質問がきて当たり前である。

その中でも決済日当日のお金の流れがよくわからないという質問は非常に多い。

そこで今回は、これを読めば不動産購入の決済の流れはバッチリという状態になるよう説明をしていく

不動産購入の決済(引き渡し)とは

不動産購入の決済とは、引き渡し日ということになる。

この決済日に住宅ローンを借りて物件代金を払うことになる。
言わば不動産購入の最後の締めくくりだ。

この日から不動産は自分のものとなる。
この日から、不動産の謄本には自分の名前が載るし、この不動産の固定資産税もあなたに請求が毎年くるようになる。

決済が終われば、不動産はもう自分のものなので、いつでも引っ越しができるし、リフォームをしても誰にも文句は言われない。

不動産購入の決済の流れ

とても質問の多い不動産の決済の流れ。どういったものなのか順に追っていく。

①決済にあたり銀行の口座に自己資金をいれておく

不動産の決済にあたり、あなたが自己資金として用意しているお金を、住宅ローンを借りる口座に全て入れておこう。

②決済日当日はみんな集まる

不動産の決済では、関係者一同がみな集結する。
通常、住宅ローンを借りる銀行の部屋に集まる。

具体的に誰が来るのかと言うと、

  • あなた(買主)
  • 買主担当の仲介会社
  • 売る人(売主)
  • 売主担当の仲介会社
  • 司法書士
  • 銀行員

みなが集まり、いよいよ不動産の決済がスタートする。

③司法書士によるあなたの本人確認

まず司法書士によるあなたの本人確認をする。
運転免許証を提示。あなたが本人なのか確認する。

これは不動産を買って自分の名義にするのでいたって当然のことだ。
そして、自分の名義にしてもらうために、この司法書士に対して委任状を書き、印鑑も押す。

④決済で実際にお金を動かす

決済でのお金の流れは一番質問が多い。
しかし、実は流れは単純である。

まず、住宅ローンで借りるお金があなたの口座に振り込まれた。こう考えて欲しい。

今、あなたの口座には、事前に入れておいた自己資金+住宅ローンで借りたお金が全部入っている状態だ。
そして、部屋でこのお金を動かすべく、伝票を書くこととなる。

振込伝票

売主へ対して物件代金を払うために書く。
不動産は金額が大きいため通常は振り込みで行う。

もちろん、目の前に売主がいるのだから現金で渡してもいいが、普通は振り込みでお願いされるだろう。

出金伝票

  • 仲介会社へ払う仲介手数料
  • 司法書士に払う登記費用
  • 売主に払う固定資産税等の清算金(物件代金とまとめて振り込みの場合もあり)

この伝票全てと通帳を銀行員に渡して、それぞれ処理してもらう。

全て振り込みでもいいのだが、件数分の振込手数料がかかるため、現金で出金してその場で払うのが一般的。
その方が仲介会社も司法書士も自分の口座に振り込まれたことを確認(着金確認)する必要もないので効率がよい。

⑤売主が着金確認し、現金をそれぞれに手渡す

売主はあなたから振り込みがちゃんとされたか、着金確認をする

出金伝票に書いた現金が手元にくる。
それを仲介会社・司法書士・売主にそれぞれ払う。

お金の動きとしてはこれで完了
あなたの口座には、住宅ローンの入金、振り込み、現金を出金した入出金の記録が記載されている。

⑥司法書士は登記に向かう

売主に物件代金が払われたので、不動産をあなた名義に替えるため、司法書士は登記所へ向かう。

この時、あなたが先ほど書いた委任状を持って向かうことになる。
司法書士はあなたから大役を委任された立場である。

⑦売主から鍵や図面などを受け取る

最後に、売主から鍵をもらう

あとは、設計図面や測量図、保証書など、売主はあらゆるものの原本全てをあなたへ渡す。
物件の質問事項があれば、ここでしておくとよい。

これにて、決済は完了となる。
あなたはこのあとすぐに、家の中へ入ることもできるし、引っ越すこともできる。

不動産の決済の流れは簡単

不動産の決済の流れは意外と簡単である。
決済でのお金の流れの質問も多いが、それ自体もシンプルな流れだ。

お金の面だけで言えば、あなたは自己資金を口座に入れておき決済の場へ向かいさえすればよいということになる。

当日の振りこみや現金出金に関しては、その場で仲介会社の担当者があなたに指示してくれるだろう。
また、司法書士とのやり取りもしかり。
その場で免許証を提示し説明を受けて、サインと押印をすればよい。

決済日の前に仲介会社から金額の明細が届く

決済前には仲介会社から、決済にあたりそれぞれの金額の明細が届く。

項目として主に、

  • 物件の残りの代金
  • 仲介手数料の額
  • 登記費用の額
  • 固定資産税などの清算金の額
  • 住宅ローンで借りる額
  • 必要な自己資金の額

最終的に必要な自己資金の額を確認し、決済日までに住宅ローンを借りる銀行の口座へお金を入れておこう。

まとめ

ここまでの話をまとめます。

 不動産購入の決済を控えたあなたへ

  • 決済日前に金額の明細に目を通し、必要な自己資金を最終確認しておく
  • 準備しておいた自己資金は住宅ローンを借りる口座へ入れておく
  • 決済日当日は関係者が銀行の一室に集まる。あなたの行動は指示してくれる。
  • 司法書士があなたの本人確認をする
  • 上記のあと、不動産名義をあなたに替えるための委任状に署名と押印もする
  • お金はその場で振込伝票と現金出金伝票を書き、銀行に渡して動かしてもらう
  • 決済日から不動産はあなた名義になる。引っ越しもリフォームもできるようになる。
  • 売主から鍵や設計図などを受け取る(書類関係は全て原本)

以上が不動産の購入決済(引き渡し)の流れとなる。
思いのほか簡単な流れだと思う。

細かいことは覚える必要もなく、当日は仲介会社・司法書士・銀行員に支持をもらい、ゆっくりとこなせばよい。
通常は1時間以内で終わる。

この日は言わば、購入した不動産があなた名義になる記念の日だ。
大安など「日が良い日」は、早めに予約が埋まることが予想されるので、気にするのなら早めに予約して押さえておこう。

決済の前になり何か疑問点が出てきたら、またこのページを読み返してもらいたい。
それでもわからないことがあれば、仲介会社に具体的に聞いてみること。

マイホーム購入の締めくくりとなる決済日。
決済のおおまかな流れは把握しておき、当日は余裕をもって行動してもらいたい。