擁壁のある家のリスクを考えチェックするべき水抜き穴

山地や丘陵地の造成地などで隣地や前面道路との間に高低差があれば、その境界には石積みや鉄筋コンクリート造の擁壁と呼ばれる土留めの役割を担う構造物が造られ家を建てます。

擁壁に関しては、隣地との境界をめぐるトラブルが発生するケースが多いのですが、ここでは、地盤に関するリスクに絞り、まとめたいと考えています。

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擁壁のある家の購入を考えてる人はリスクを知り水抜き穴のチェックを忘れずに

擁壁の水抜き穴の重要性

宅地造成等規制法施行令第十条には、擁壁の水抜き穴に関して次のような内容が示されています。

第六条の規定による擁壁には、その裏面の排水を良くするため、壁面の面積三平方メートル以内ごとに少なくとも一個の内径が七・五センチメートル以上の陶管その他これに類する耐水性の材料を用いた水抜き穴を設け、かつ、擁壁の裏面の水抜き穴の周辺その他必要な場所には、砂利その他の資材を用いて透水層を設けなければならない。

(宅地造成等規制法施行令より抜粋)

宅地造成工事規制区域外でも重要

この政令はあくまで宅地造成工事規制区域内でのものですが、規制区域外であれば無視してよいかといえば、決してそうではありません。

区域外だからといって水抜き穴の重要性になんら変わりはありません。

擁壁のリスクに対する水抜き穴の重要性

では、何が重要なのでしょうか。

降雨や地下水などにより擁壁の裏面に水が溜まり、それが排水されなかったら、擁壁裏面にかかる土圧・水圧が大きくなり、擁壁に大きな負担をかけてしまいます。

集中豪雨時などでは、最悪の場合、擁壁の倒壊事故につながりかねません。

そういった理由で、水抜き穴を設け排水しなければなりません。

水抜き穴は土砂は流してはいけない

それと、もう一つ重要なことは、水と一緒に裏面の土砂を流出させないような構造にしなければならないことです。

上述の施行令第十条にあった透水層は土砂の流出を防ぐ役目もします。

水抜き穴より大きい砕石を穴周辺に用い、水は通すが土砂は止めるという構造にしなければなりません。

土砂が流出してしまうとそこに空洞ができてしまい、付近に建物が配置されていたら建物が沈下してしまいます。

いわゆる地盤沈下です。

マイホーム購入の際に擁壁のリスクを考えた上で水抜き穴についてチェック

そういった理由で、マイホーム購入に際し擁壁がある敷地を見学する時は、

  1. 水抜き穴が設けられていること
  2. 水抜き穴から土砂が流出していないこと

を確認することが大切です。

もちろん、擁壁の壁面にひび割れがないか、土圧に負けて傾いていないか等、他の異常も見逃さないよう注意してください。

 

ホームセンターで水平器というのが入手できます。

水管の中に気泡が入っており、それを計りたい面に押し付けるだけで水平がわかる簡単な器材です。

小さなものでよいので、携帯しておくと便利です。

兵庫県W様

 

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2017.02.25



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