市街化調整区域のメリットとデメリットとは


東京都内へのベッドタウンとして住宅の需要の大きい埼玉県に川越市にてファイナンシャルプランナー事務所を経営しております。

住宅を購入する前の相談として多くの相談を受けてきました。今回は相談の多かった市街化調整区域の内容をご紹介させていただき、皆様のマイホーム購入の一助としていただきたいと考えます。

市街化調整区域とは?

マイホーム購入を検討すると、多くの人はインターネットで物件検索を行います。その際、他の物件に比べて価格が妙に安い物件を見かけることがあります。

そうした物件を見かけた場合は、まず物件概要を確認してみてください。「市街化調整区域」と書かれていませんか?

日本には都市計画法と言われる法律があり、無計画に開発を行うことができない様に地域によって建ててもよい建物の種類や大きさが細かく規制されています。

市街化調整区域はその中でも『市街化を抑制すべき区域』とされています。

マイホームの購入は多くの人にとって一生に一度の体験になります。繰り返すことが無いので経験を積みにくいのに、専門用語が多く使われています。

物件のステータスがわからないままにマイホームの検討を進めると、後々おもわぬ落とし穴にはまりかねません。

市街化調整区域のデメリット:光熱費・住宅ローン

ある日、マイホームの購入を検討されているご夫婦から相談の依頼を受けました。

「この物件が予算内で良さそうなのですが・・・」と渡された物件情報を確認すると、150平米ほどの物件で1500万円程度で相場よりだいぶ安いですが、しっかりと市街化調整区域の文字が・・・。

さて、市街化調整区域だと一体何が問題なのでしょう?

まずインフラ整備が遅れている場所が多いので、プロパンガスや浄化槽が使用されている場合があります。その場合は、水道光熱費が高額になる恐れがあります。

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そして、最大の問題は住宅ローンの契約が難しくなることです。

住宅ローンの担保設定の際、土地・建物を担保として金融機関に差入れますが、市街化調整区域の不動産は資産価値が低いので住宅ローンを組む際は頭金を多めに用意しないと契約ができない恐れがあります。

頭金を多めに用意できる人しか購入することができないため、将来マイホームを売却する場合は買い手が限られてしまい、なかなか売却できないという事態に陥ってしまうかもしれません。

市街化調整区域のメリット:物件価格・固定資産税

たしかに市街化調整区域はマイホームを売る場合には苦労しますし、住宅ローンも組みにくいです。

しかし不動産価格と固定資産税が極めて安く、都市計画税にいたってはなんとタダです。

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新たに家が建つこともないので周辺環境が安定していますので、引っ越してきた隣人とのご近所トラブルに巻き込まれるリスクも格段に減少します。

市街化調整区域のメリット・デメリットは考え方で変わる

「ここで長く落ち着いて暮らしたい。」と考える人にとっては市街化調整区域のデメリットはあまり関係ありませんので、良い物件が安く購入できることもあります。

将来売却を考えているか、終の住処と考えているかで市街化調整区域の持つ意味はガラリと変わりますので、ニーズに合わせたマイホーム選びをする際のご参考としてください。

埼玉県・ファイナンシャルプランナー・男性